20周年記念感謝祭エッセイ

コエドビールを買ってきました

運用調査部佐藤 紘史

2004年さわかみ投信入社
ご縁の窓口、セミナーチーム等を経て現職

「コエドビールを買ってきました。今夜月次レポートの発送作業が終わったら試飲しましょう。」
埼玉会場担当の平谷から召集メールが届きました。

10月から始まる感謝祭で、関東チーム(*)は開催県にゆかりのある社員がイチオシの一品を選んでお客様を迎えます。平谷のそれは川越の地ビールでした。

何種類もの瓶ビールを抱えて出社した平谷はサラッと言います。
「自分たちが食べたり飲んだりして、本当に美味しいと思えるものをお客様にお出ししなければ失礼じゃないですか?」

試飲会は帰りがけの社員を巻き込むうちに、部署・役職の垣根を越えて大盛況に。あれやこれやと議論して、いざお客様にぜひ飲んでほしい一本を投票すると、全員一致で決まるから不思議です。

「この一本を届けたい」「お客様に喜んでいただきたい」

一人の呼びかけ、全員の試行(飲?)錯誤から「思い」は生まれるのだと、気付かされます。

ファンドも、同じだと思います。

20年前、旧大蔵省や信託銀行など、創業者澤上の思いに共感し、さわかみファンドの立ち上げに尽力してくださった方々も、日本の金融や財産づくりのあり方を日々試行錯誤されていらっしゃったことと思います。

ファンド仲間の皆さま、取材や運用報告会等でお世話になっている投資先企業の方々、そして元社員も含め「長期投資でおもしろい世の中づくり」への挑戦を共にしてきた大勢の仲間たち。一人ひとりの地道な試行錯誤と実務の積み重ねの先に、さわかみファンドの今とこれからがあります。

最後に、関東チームによる地場の一品紹介は、物産展ではございません。
長期投資の一つの可能性として、地域経済・地域文化を自分たちの手でつくることができる。そのことを実感していただける会にできないか?そんなアイディアから生まれました。

その土地で大切にされるお店や人から商品を購入し、感謝祭でご提供すること。そうして思いを乗せたモノやお金の流れ、また人々の繋がりを、日々の暮らしや身近な地域からつくっていくことができるのだと、実感していただけないだろうか。今も試行錯誤しています。

20周年の節目に感謝の気持ちを込めて、長期投資の可能性を一緒に味わっていただける会にいたします。ぜひご友人・ご家族と共にお越しくださいませ。当日お会いできることを楽しみにいたしております!

*感謝会は地域ごとに社員がチームに分かれて企画運営しています。