20周年記念感謝祭レポート

「ほいたら、一個おまけしちょくきね」

47都道府県をめぐるさわかみファンド20周年記念感謝祭キャラバン中四国ブロックのトリを飾る高知県では、土佐の日曜市の活気そのままに26名のファンド仲間を迎えることができました。

前夜に松山から高知入りした私たちを迎えたのは、雪を警戒していたほどの予報から変わった寒い雨。感謝祭本番となる当日の朝も窓の外に雨を覚悟して目を覚ましましたが、なんと夜の内に雨は止んでおりスタッフ全員が朝から土佐の日曜市を訪れ、その活気を貰うかたちで幸先の良いスタートを切りました。

私達の想定を一蹴する参加者の活気

今回の会場は高知商工会館で、私がまださわかみ投信の社員ではなかった13年前に、聴講者として“自立して堂々と生きていこう勉強会”に参加した記憶もある年季の入った建物です。そんな会場に準備のために少し早く着いた私たちは、いきなりピリピリムードに迎えられます。なんと隣の部屋でFP（ファイナンシャルプランナー）試験の真最中、しかも午後の試験は私たちの会の前半と開催時間も重なっていたのです。さわかみファンドの20周年感謝祭は兎に角ワイガヤにやりますので、年季の入った施設のドアの大きな開閉音、声が漏れ聞こえてしまう壁の薄さにスタッフはひそかに頭を抱えました。

「それでも感謝祭が始まるまでなら、少しドアを開けておいてお客さまをお迎えしても大丈夫だろう」と臨んだのですが…そんな目論見もわずか一人目のお客さまの来場とともに崩れ去り、改めてファンド仲間の皆さまの活力の高さを味わいました（笑）。

「お～～っ今日は会長も来てるんですかぁぁ～、20周年おめでとうございますぅ！！」

そっとドアを閉めて、廊下で受付をする作戦にアイコンタクトして転換した瞬間です。

前半、勉強会は長期投資の本質的議論が中心の展開に

「長期投資と自然の繋がりや親和性は？」という柔らかな質問から始まった前半のTOP3が前に立つ勉強会は、長期投資の意義を問うような質問が続き、投資の本質や社会課題へのかかわりなど大きな視点での意見交換を中心に進みました。

中でも私の印象に残ったのは「投資で上手く儲けるために市場の短期的な動きが気になる、政府の取り組みがダメだから経済や生活は上向かない、勉強しているようでそういった受動的な考え方に流されて生きているだけではさみしい人生になっていく・・・結局そうなりたくなければ自分が主体的に行動して主役になっていく以外にない」と言うやりとりの場面があり、18年間のお付き合いであるファンド仲間とTOP3の意見が、長期投資家という同じ立場で共鳴した場面であったかと思います。私の中でも、改めて消費も投資も、積極的かつ主体的に行動できていたかなと最近の生活を内省する時間となりました。

また親子同伴での来場はお父さまと中学生の娘さんの一組限りでしたが、そのお父さまから過去に娘さんのための学資保険をさわかみファンドに切り替えたことから、それまであまり“お金のこと”に関心のなかった娘さんが、自分事になったことで興味が湧いてきて今日一緒に参加しているとのエピソードをご紹介いただきました。ご自身の行動を通してお子さまの可能性を拡げていくお父さまの愛情に憧憬を感じつつ、一番長期投資を伝えたい若者世代が自主的に足を運んでくれたことを大変うれしく感じました。

後半、懇親会からはさらに盛り上がり…

私たちスタッフ６名も加わった後半の懇親会は、FP試験も終わった事もあり？！大いに賑やかになりました。やはりお酒はこれまでのキャラバンの中でも屈指のペースで空いていき、そんな高知県のファンド仲間のエネルギーに包まれながら気付けば締めの時間が近づいていました。

すっかり雨の気配も消えた帰路は、はりまや橋交差点から空港バスへ。ふるさと高知を後にするというシチュエーションを何度も経験してきた私にとってバスの発車はちょっと感傷的にもなりましたが「今日は参加できなかったけど」というファンド仲間である大先輩からわざわざ「今年の夏休みに帰高したら連絡頂戴。飲みに行こう」と電話を入れていただき、また明日からも頑張ろうと羽田へ戻る背中を押してもらいました。

中四国の皆様ありがとうございました。そしてキャラバンは続く

これにて昨年12月初旬から始まった中四国ブロックでは、山口、広島、岡山、島根、鳥取、徳島、香川、愛媛、高知の9県にお邪魔し、410名のファンド仲間とお話しすることができました。またこれまでのキャラバン全体ではのべ15県、1,026名の来場者の皆さまとお会いしたことになります。

私たち中四国担当スタッフの出番は一旦終わり一抹の寂しさも感じますが、日本全国を巡る感謝祭キャラバンはまだ前半戦も半ば。早速2月からは九州・沖縄ブロックにリフレッシュしたスタッフとTOP3がお邪魔します。ご来場予定の皆さま、お楽しみに！