20周年記念感謝祭レポート

長崎 2020.02.08 さわかみファンド20周年記念感謝祭実施レポート

さわかみファンド20周年記念感謝祭 in 長崎・長崎市

開催日時
2020年02月08日(土) 14:00~16:00
実施会場
長崎タクシー会館
参加人数
26名

長崎に着いて感じたこと

長崎空港から長崎新地ターミナルに到着して目に付いたのは、山腹や坂の上に連なっている多くの建物、家屋でした。ここ長崎の地は地理的・歴史的に海外からの来航が多く、入り江が深く天然の良港である長崎港の周りに街が広がっていった結果、坂が多い街となりました。私は同じ九州は宮崎出身なので、無論その風景とは異なる環境で育ちました。端的に申せば異国情緒。そんな趣を感じさせる長崎の第一印象を抱きながら感謝祭会場へ入りました。

ご来場されたファンド仲間からたくさんのメッセージをいただきました

さわかみファンド20周年記念感謝祭全国キャラバンin長崎は、2月8日に行われました。社長、最高投資責任者(CIO)、会長、社員6名とファンド仲間26名の皆さまで感謝祭がスタートしました。ファンド仲間が入り口から入ってくると、大漁旗にメッセージを書いていただきました。

前半は、自立して堂々と生きていこう勉強会。後半は社員も交え、懇親会でざっくばらんに話し合い、盛り上がる感謝祭となりました。前半の勉強会の内容は、毎回ライブ感たっぷりなものであり、とても紙面(画面)で伝わりきるものではないのですが、あえて今回のレポートのメインとして書いていきたいと思います。

自立して堂々と生きていこう勉強会

ファンド仲間からご質問をいただき、社長、CIO、会長が答えた中で、印象に残ったお話が3つあります。

その1つ目は、ファンド仲間の方から「オペラ公演を長崎でしてみてはどうか」というご質問です。会長は「200人集めたらぜひやろう!」と言っていました。また社長はオペラ以外にも、スポーツや事業承継など様々な角度から話をし、最終的にはヴィレッジをつくりたいという流れになりました。さわかみグループの中でのオペラとは、いわゆるブルジョワな限られた方だけのものではなく、一般の大人も子供も気軽に行けるオペラです。その目的としては、さわかみファンドで形成されたお金を世の中にまわしていく過程で、芸術にもお金をまわし、豊かな生活をおくっていただこうというものです。今後、長崎でオペラ公演をやる日はそう遠くないかもしれません。

2つ目は「海外の組み入れ比率は増やさないのか?」というご質問です。さわかみファンドの組入れ企業のほとんどは日本企業ですが、投資先企業の海外での売上比率は約7割あります。約30年前のバブル期と比べると、しっかりと伸びている企業はあるとお話ししていました。グローバルで頑張る企業に対して投資をしていれば、世界的な人口増に伴う消費需要は伸びていくので、売上、利益の伸びともに株価も上がっていくと話しました。

次に企業の価値と、買うタイミングが大事だと話していました。株価はただの価格です。企業の価値を見て投資をしていくと、いい企業であればそれは当然伸びていき、利益とともに株価もついてきます。すなわち価格を見て買うよりも、企業の価値を見て安いときにいい企業を買うことが大切だと話していました。一連の最後の回答は、長期投資は成績を追っかけないということです。大事なのは、企業姿勢が骨太かどうかです。例えば中東などでは戦争が起こっているが、その状況でも撤退せずにしっかりと残って生活者のことを考えて経営をする企業が骨太であり、苦しい時に助けてくれた企業は後に国や地域の人から大きな信頼を得られると言っていました。

3つ目は金融教育についての質問です。当社からのお答えは、長期投資家が実体験をもとに親から子へ、または友人や知人などへ伝えることが大切であるということです。長期投資の経験のない学校や証券マン、銀行員などが教育を行っても、知識などは身につくかもしれないが実体験が伴っていないと全く意味がないと話していました。私も学校で学ぶよりも、実際に長期投資をしている社員やファンド仲間の皆さまからお話を聞いたほうが納得できると思いました。学校で仮に教育を行った場合、金融商品の知識などを覚えることが目的となり、長期投資の実践については全く学べないのではないかと思いました。

社員も加わり、懇親会へ

後半の懇親会では3テーブルに分かれて社長、CIO、会長、そして社員6名が各テーブルにつき懇親会を行いました。どのテーブルも盛り上がってらっしゃいましたが、特に印象的だったのは、ファンド仲間同士でお話しをされているテーブルでした。比較的長期保有のファンド仲間が最近始めたファンド仲間と会話していて、お互いが笑っているところを見てとても良い長期投資の輪が広がっているのではと感じました。

あっという間に2時間が経ち、最後はファンド仲間から「これからも頑張ってね!」などの応援のメッセージをいただきました。さわかみファンドが一般生活者の財産づくりの真のパートナーとなれるよう日々努力していかなければいけないなと、改めて強く感じました。

担当者プロフィール

直販部森實 潤

担当会場:長崎
宮崎県出身 2018年さわかみ投信入社