“会長書きおろし”20年間の年次レポート
- 2015.08.25~2016.08.23
- さわかみファンド、こんなこともあったね(第17期)
しばらく前からすこしずつ表面化しだしたのが、古いファンド仲間のファイナンシャル・インデペンデンス到達である。
長いお客様だと15年以上も「さわかみファンド丸」に乗船いただいている。その方々が、全国あちこちでファイナンシャル・インデペンデンスを達成、もしくはそれに近い状態にまで漕ぎつけてこられた。
あるいは、リーマンショック時に思い切って多額の買い増しをされたファンド仲間も、その成果を満喫されはじめた。さわかみファンドとつき合ってきて、その長期投資方針に安心し信頼して買い増したのが、大成功を収めたとゴキゲンである。
そういった方々が、この期あたりから続々と「カッコ好くお金をつかう」ステージに入っていった。さわかみファンドの第一目的は、もうお金の心配がない経済的な自立を達成すること。そこをクリアされたわけだ。
その先の第二目的は、お金に余裕ができてきたなら、次なるは世の中や社会にお金をまわす段階が待っている。カッコ好くお金をつかう人生がはじまるのだ。いよいよ、第2ステージに入ってこられたというわけ。
この方々と楽しく会話するにつけ、さわかみファンドをやってきて良かったと、誇らしい気分になる。
それを見越してか、さわかみ投信では、さわかみファンドを10年お持ちの方をお招きする感謝会というものを実施している。10年という単位でひとつのファンドを保有する方々には、覚悟が養われたというか、自然体でおられる方が多い。そういった方に、10年保有の感謝と、今後も一緒に頑張っていきましょうと固い握手をする感謝会は、多くの方に「さわかみファンドをやってきてよかった」と言っていただける会となった。
新規の口座開設はずっと低空飛行を続けているが、その横で、ファンド仲間だけでなく投資先企業との信頼関係が高まってきている。社内は慌てることなく、熱い想いを持ちつつも淡々とやるべきことをやっている感じだ。