“会長書きおろし”20年間の年次レポート
- 2005.08.24~2006.08.23
- さわかみファンド、こんなこともあったね(第7期)
この期のビッグイベントは、2005年の10月29日に純資産1000億円突破を記念した「ファンド仲間大合流パーティー」を、東京と関西の中間点である沼津で開催したことだ。
前日までの雨は朝早くに上がり、絶好の大合流パーティー日和となった。全国各地から、1000名弱のお客様をお迎えした。
みなさんニコヤカに来場され、口々に「おめでとう」と仰っていただいた。こちらは、「こういった方々に乗り込んでいただいて、一緒に長期投資の大航海をしているのだ」と、もう感無量だった。ファンド仲間の皆様との初顔合わせに、喜びと幸せ感で一杯となった。
ウチらしくやろうぜということで、すべて社員たち全員で手作りの記念パーティーを準備した。当初、専門家から厳しい警備体制など、いろいろアドヴァイスを受けた。そんなのをすべて聞き入れると、やたら堅苦しいものになる。それではオレ達の気持が伝わらない。ようし、リスクを取ってすべて手づくりでいこうぜと腹を固めて、社員全員が一丸となって準備したというわけ。ハラハラドキドキだったが、ありがたいことに記念パーティーは大いに盛り上がった。
無事お開きとなり後片付けを終えたが、このまま家へ帰る気にはなれない。「会社へ行こうぜ」となって、社員全員が東京へ舞い戻り、夜半まで乾杯し通しだった。
この日は、お客様と直に接することができる直販の投信の良さを満喫した。さわかみファンドを直販しているからこそ、逃げも隠れもできない責任をひしひしと感じる。でも、そういった責任意識はむしろ心地よく、ますます頑張るぞといった気合いが、乾杯の声をやたら大きくしてくれた。
さわかみファンドの勢いは止まらない。好調な顧客資金の流入に加え、基準価額の力強い上昇もあって、この期の終り近くに純資産額が2000億円を突破した。前期にメガファンドとなって、わずか1年と2カ月で2倍増となったわけだ。
驚異的な成長ぶりだが、投信ビジネスをやれて本当に良かったとつくづく思った。広い裾野の一般生活者に本格的な長期投資による財産づくりをという願いが、どんどん加速しながら実現できている。オレ達は、もっともっと多くの人々に安心し信頼して集ってもらうぞと、社内を引きしめたものだ。