Sawakami Asset Management Inc.

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201311_column1.jpg2013年10月3日訪問(兵庫県姫路市 播磨事業所)

 同社は半世紀前に産業用光源メーカーとして創業しました。光に特化して研究開発を行い、様々なニーズに応える光のエキスパートへと発展してきました。
 同社の主な製品は、光源として用いられる特殊なランプで、用途は半導体・液晶パネルなどの製造工程に使用される光源、映画館の投影光源などです。私達の身の周りにあるパソコン・スマートフォンの部品の製造において同社の光源がなくてはなりません。今回参加された方にお話しを伺うと、同社の名前は知っているものの実際にどの様な製品を作っているか把握されていないように感じました。したがいまして今回のツアーでは、同社が私達の日常に大きく関わっているということをご理解いただけたと思います。

 201311_column2.jpg 到着後、会社概要を説明して頂き、早速工場内へ。中では円柱状のガラス管が熱せられて成形されていました。大型ランプは機械成形が中心でしたが、一部の工程では職人さながらに、ガラス管に口で空気を吹き込んで成形していました。現在でも手作業が必要となる工程が多く存在し、工場内には技術習得の道場もありました。誰がどの技術を習得したのかという管理もされ、技術の伝承がしっかりとなされていました。また、「手作業=人が必要」ということは地域の雇用にも貢献している事になります。加えて興味深かったことは女性従業員が半数にも及び、産休後の定着率も高いという事です。質疑応答では、参加者の方から雇用や技術流出の対策について、私達も今後の方向性や業績向上への施策について質問し、取締役から丁寧にお答えいただきました。
 
201311_column3.jpg  光学技術はカメラや内視鏡を始め日本が得意とするところです。現在世界中で医療・通信などを中心に研究開発が活発に行われており、同社も医療分野へ注力していくそうです。同社が培ってきた光技術を応用して、これまでの収益ドライバーだった半導体・液晶・映像画像事業に代わる新規事業に期待しています。

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