ボイラの省エネ、活エネをとことん追及して世界に貢献
これからも私たちをワク沸クさせてくれる企業である
「ワク沸クミウラ」でお馴染みの同社は、ボイラのメーカーである。水を加熱し蒸気を発生させるボイラは、工場やビル、家庭などで暖房、給湯、加熱などの幅広い用途に使用されている。この業界で同社が大きく飛躍した起点は、早い時期に小型貫流ボイラの可能性を見出したことと、同時にボイラの稼働率を下げないために有料の予防メンテナンスを提唱して顧客のコスト削減につなげたことが上げられる。ここに同社の技術力、営業販売力、メンテナンス力が三位一体となったビジネスモデルの原点を見ることが出来る。ボイラを究めることは水を究めることという考えを発展させ、ボイラの水分析で培った技術を工業用水から家庭用軟水器まで手がける水処理事業にも進出し、また食品機器やメディカル分野、ダイオキシン処理システム等の環境事業などへと事業の幅を拡げている。小型貫流ボイラで国内トップシェアの同社は、更なるビジネスの拡大を目指して北米、中国、アセアンへ積極的な布石を打っている。国内同様のきめ細かいメンテナンスシステムを構築し、同社の三位一体モデルを海外で確立できるかが今後の課題である。
【アナリスト 一井 玉治】