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100年経っても体現され続ける創業者の教え

 

新たな技術を生み出す企業文化
草刈(以下草) 日本のニーズと海外のニーズには大きな品質格差がありますが、それぞれに対応できる技術を持っていることが御社の強みだと思っています。何故それが出来るのか、その理由や企業文化等を教えてください。

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TOTOの技術
トルネード洗浄
きれい除菌水ベッドサイド水洗トイレ便器フチの多数の穴から水を流す方式を、便器奥の吐水口より水流を勢いよく噴出する方式にすることで、渦を巻くようなトルネード水流が、少ない水を有効に使い、効率よく洗浄。便器ボウル面をまんべんなく、しっかり洗います。

喜多村(以下喜) TOTOには自分達がこんなものが欲しい、家族の介護の時にこんなものがあったらいいなというのを実現できる技術力があり、製品化する文化があります。新しい技術が次々生まれてくるのはそこなのだろうと思います。今すぐには商品化できなくても、ニーズを基に若い人がどんどん研究できる文化があるし、それを作り上げる技術の蓄積があります。たとえば、きれい除菌水などの技術がそれです。
  社内では商品化された中からビジネスマスターズ賞というのを毎年決めていますが、実は今年最終選考に残ったほとんどの人が入社10年未満の社員達です。今年度の1位はエコリモコンといってボタンを押す力で発電をしてリモコンの電波を飛ばすというものです。
電波を飛ばすだけの電力ですが、電池が不要になります。これを何年もかけて商品化しました。2位はインド向けのトルネード洗浄の便器です。インドはまだ購買価格層が低く、下水普及率も15%ほどですが、トイレが一家に一台ある世界を目指すということで、節水で消音、なおかつ一度できちんと流れるトイレを開発しました。
  自分達が海外展開するにあたって、どういう形にせよ使った人たちが「とても良かった」言ってもらえるものを作っていこうじゃな
いかという文化がTOTOにはあります。全ては需要家の満足度が原点です。TOTOは100年その想いを繋ぎ、続けてきました。

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