「働き者で時流をいち早く告げる鶏」を商標にするホームセンター(HC)
衣食住の中の「住の流通」を革新して私たち消費者に良いものを安くを目指す
83 年米国のHC をモデルに新潟県に一号店をオープン。当初から他社が出店しない人口一万人の農村に店舗展開するのが特徴。創業当時、来店客数は少なく、主力商品の農機具は売上回転率も悪いため、誰もが「儲かるはずがない」と予測した。しかし、地元三条市の金属加工業者との共同開発、自前の物流センターの立ち上げ、チェーンストア化でコストを削減するなど経営を合理化。8 年の歳月を掛け損益分岐点を超えると、その後は右肩上がりで売上を伸ばしHC 業界の利益率トップに登りつめた。未開拓市場で活躍するブルーオーシャン戦略の勝ち組との称賛に甘んじることもない。店内レイアウト変更や品揃えの充実など現場改善を積み重ね、模倣者の多い小売業において常に新しい分野に挑戦し続けている。日本の小売業では「食」はスーパーで近代化され、「衣」はSPA で合理化されたが、「住」は発展途上の分野。特に建材や農業資材の流通は、旧来制度によって複雑且つ非効率な部分が多く残る。当社はこうした「住の流通」を簡素化し、価値ある商品をより廉価で豊富に販売することに取り組んでいる。少子高齢化で伸び悩む日本の消費市場でも大きな成長企業として期待をかけられる一社。
【アナリスト 村上 康弘】
