Sawakami Asset Management Inc.

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株式会社宇徳 東京国際コンテナターミナル(東京都品川区)
株式会社MOL マリン(東京都港区)

資源を海外に頼る日本だけでなく、世界の貿易の中で活躍する同社。
東京の玄関口である大井埠頭、東京国際コンテナターミナルの見学、
海技訓練を行うMOL マリンで船のシミュレータを体験しました。

 

201507_tour1.jpg13:30 東京国際コンテナターミナル(TICT)
商船三井の会社概要ご説明に続き、TICT オペレーションチームの阿部様よりコンテナターミナルをご紹介いただきました。

14:00 屋上からの見学
屋上より、7 バース(2,354 m)の岸壁に広がるコンテナとクレーンを見学。当日は積載量6300TEU 型※の船が寄港する様子も見る事ができました。

※ 20 フィートコンテナおよそ6300 個分。

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14:50 MOL マリン到着

 

201507_tour4.jpg15:00 操船シミュレータの体験
360 度の水平視野、下方視野を備えた海技訓練用シミュレータを見学。経験豊富な船長指導の下、LNG 船の操縦や横浜港出航シーンを体験しました。全方向にスクリーンがある為、波で船が揺れているような錯覚も。


16:00 ご講演
IR 室長の実様にLNG 船事業を柱とした成長戦略についてお話しを伺いました。
 

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17:00 記念撮影
当日お世話になった商船三井、MOL マリンのご担当者の方と記念撮影。商船三井グループの強さ、魅力を体感する一日となりました。

 

 

 

 

 

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17:10 懇親会
海沿いにあるレストランにてお客様との懇親会。当日のご感想、ツアーへのご要望など沢山のお声をいただきました。
 

 

 

 

 

 

 

世界最大級の船隊を持つMOL、事業の要とは
アナリスト 福田 真二

 羊毛、キウイフルーツ、コーヒー豆、牛肉、洗濯機、燃料など多様な製品に共通していることは何でしょうか?

 答えは、我々の日常生活に必要不可欠なこれら輸入製品の99.7%(2013 年の実績)が船で日本まで運ばれているということです。

  世界に数多く存在する海運会社の中でも、世界最大級の船隊(2015 年3 月末現在947 隻)を誇るのが訪問した1884 年創業の株式会社商船三井(MOL)です。今回、東京国際コンテナターミナルではコンテナ荷役の見学、MOL マリンでは実際に船員の方が研修を受ける運航シミュレータの体験をしました。

  百聞は一見にしかず。今回の訪問で海運業は船があれば誰でもできるのではないかという先入観がかき消されました。実際に船やコンテナの積み下ろしを見学すれば、設備が重要な要素かと錯覚してしまいます。しかしコンテナの積み方を知り船舶運航シミュレータを体験すると、人が重要であると痛感します。

  まず始めに、東京国際コンテナターミナルでは全長約300 メートル、可能積載量約6,300 個のコンテナ船にコンテナが積み込まれる作業を見学しました。ガントリークレーンと呼ばれる大型のクレーンで、地上に置かれたコンテナが次々と非常にスムーズにコンテナ船に積み込まれる光景は圧巻です。積み込み時にはコンテナを下す順番や重量のバランス、船の重心を考える必要があり、非常に繊細な積み込み計画が不可欠です。驚きだったのは、その計画がソフトウェアで自動計算されるのではなく人によって行われているということでした。海運の要を支えているのはやはり人なのです。

 次にMOL マリンにて操船シミュレータを使って運航体験をしました。ここでは船長と航海士、操舵手の息の合ったチームワークを目の当たりにしました。船長が周囲の状況とタイミングを見計りながらブリッジチームに指示します。そうすると航海士は船内各所に指示を出し、操舵手は陽気に答えながら舵を切りました。操船する際には、船長の経験から得られる舵を切るタイミングや角度といった指示だけでなく、船長、航海士、操舵手の間のチームワークといった人と人の関係を垣間見ることができました。

 最後にIR 室長の実様から会社のご紹介をして頂きました。実様の新入社員時代や、新婚時代と営業担当だった頃のお話を交えながら、LNG(液化天然ガス)船事業を柱とした今後の成長戦略のご説明でした。海運は差別化が難しい産業であり、顧客が使う港の特性(深さや、バースと呼ばれる接岸地点の長さなど)に応じて適切な船を提案、用意できることが非常に重要である、ということも印象的でした。

 商船三井は他社に先駆けてLNG 船事業に積極投資をしており、後発の会社には追いつき難い 運航実績を持ち、世界の荷主から信頼を勝ち得ています。

 やはり百聞は一見にしかず。港の自動化が進み他社が造る船を使う海運は、設備が重要な要素であると思っていましたが、実際は要に人がいてこそ成り立つ非常に繊細な事業であると実感しました。船長となるには20 年程度の経験が必要ですので、事業を安定的に行うまでに非常に長い時間がかかります。我々の日常生活に必要不可欠な事業を行っている商船三井を長期投資で応援すべきであると強く感じました。

 
 
 

 

参加されたお客さまの感想

●ポートフォリオに入っている会社の実態がわかり身近に感じました。
●海運市況の低下に十分対策して経営安定化を図ってほしい。
●商船というとレガシーなイメージがあり、労働集約的企業という側面が強いと思っていたが、様々なテクノロジーにより、時代を先取りし、収益の安定化の様々な工夫をしているということが分かった。
●あまり海運というものを身近に感じておりませんでしたが、今回、四方海で資源の少ない日本にとって重要なものということを改めて認識できてよかった。世界の海運をリードしていってほしいです。
●世界最大級の商船隊の存在を始めて認識した。しかも日本企業が上位に3 社もいることに驚いた。日頃知ることがない存在であったが、その役割の重要性を実感した。
●海運にはロマンがあると思います。コンテナヤードは時間に追われる厳しさがあると思いますが、最終的には人の暮らしを大きく支える価値ある仕事ですね。スーパーで商品を見たら思い出すようにします。
●世界の物流の中で、コアの技術やノウハウを持った会社であることを知ることができました。広大な基地の運営ノウハウは素晴らしいと考えます。ホームページではわからないことを知ることができ、貴重な機会でした。
●シミュレータも体験させていただき楽しかったです。「企業の応援団になる」というのはこういったツアーで親しみを感じることも有効だと改めて感じました。また次回も楽しみにしています。

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