生まれてこのかた夏バテをしたことがない。毎年夏になるとよく聞こえてくる「暑くて食欲がないからサッパリしたものが食べたい」というフレーズに心のどこかで憧れている。肉体的には四十の足音がヒタヒタと近寄ってきているのを日々感じているので、そう遠くない将来にはきっと自然に私の口を衝いて出るだろう。憧れるといえば、自分の好きなアーティストや時間を忘れて没頭で きる趣味を持っている人にも憧れる。仕事以外の世界を持っている人には、優しさや柔らかさという「あそび」があり、その分の余裕が仕事にもいい影響を与えているように感じる。
省みると最近は仕事ばかりで十分なインプットができず、アウトプットのレベルが日々落ちているのを感じ焦りを覚える。そんな中、先日ある同僚から言われた「将来のビジョン持っていないの?」という一言が心の隅に引っかかっている。普段、お会いする方に「20年、30年と続く長期投資にはしっかりとした目的と目標が必要です」と言いながら、当の本人は「日々一生懸命生きてます」では話にならない。仕事での目標だけが人生の目標とならないように、秋までには自分と向き合う時間を作りたい。
108kg国太郎の意気揚々と生きよう!
企画部 西島 国太郎
一方、企業経営にも同じことが言えるのではないだろうか。立派な理念を掲げ、それを事業方針に反映し計画に落とし込んだとしても、それを実行に移す人がいなければ絵に描いた餅で終わるだろう。社員が日々の企画や開発、営業に集中できるのは、企業の明確なビジョンが社員に浸透しその一翼を担っている自負があるからだろう。今回の運用報告会では投資先企業のビジョンや成長戦略だけでなく、それを実行に移す社員の方がどのような表情で語られるのかという点にも注目したい。何はともあれ、まずはこの暑さに打ち勝ち、高校球児のように「あの夏は熱かった」と後から振り返られるような夏にしたい。