プレゼンターインタビュー
「さわかみファンド」運用報告会2015にてご講演いただきましたプレゼンターの方々に、講演後、社長の澤上龍がインタビューいたしました。
三浦工業株式会社 取締役 経営企画室 室長 原田 俊秀 様
当報告会への出展を決められた理由は。
私共はBtoBの企業ですので個人投資家の方の比率が非常に低いことが一つの理由です。個人投資家を増やす一つの機会として参加しました。やはり長期で個人投資家の方にお持ちいただきたいと考えております。もう一つは、昨年出展してみて御社の投資家の方々の意識の違いに驚かされました。他のIRフェアと比べても来場される方々が非常に熱心です。昨年とても感動したので今年も出展を決めました。
今回の講演で一番伝えたかった事は何でしょうか。
長期的に持続的に安定しているという事。また成長戦略と繰り返し申し上げましたが、今はまだスタートラインに立った成長期の子供と同様です。2割3割ではなく、2倍3倍になる可能性のある会社だと知っていただきたい。個人投資家の方々には親御さんのように我々の会社を見守っていただきたいと思います。
ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長 兼CEO 出口 治明 様
今回のご講演で一番伝えたかった事は何でしょうか。
直近の当社の状況として、新契約業績は一進一退ではあるものの、保有契約は着実に増加しています。この結果、2015年度第1四半期において、一般企業の売上に当たる経常収益は前年比で8%伸びるとともに、繰延資産の償却費を除いた実質的な経常損益が黒字となりました。新契約業績の底上げに取り組む一方、開業から保有契約は着実に伸び、損益も改善しているということをご理解いただくために、できる限りわかりやすくお伝えしたつもりです。
個人投資家と手を携えて共に成長するにはどのような投資文化が必要だと思われますか。
一般的な原則論として、アマチュアはプロフェッショナルに負けてしまうと思っています。しかし、個人投資家はプロの投資家と異なり、決算がないことから、時間の制約がありません。本当に良い会社を、自らの判断で10年、20年という長期間で評価できるということです。これは定期的に決算があるプロにはなかなか難しいことです。このような観点から、個人投資家がプロに勝つには長期投資が最適ではないでしょうか。投資方法も、一度に投資するのではなく、ドルコスト平均法のように、費用を平準化することが肝要です。これは世界中の投資の教科書にも書いてあることですね。自分の信念で、長期間、安定的に株式を保有できる投資の文化が、わが国に浸透することを願っています。
旭化成株式会社 IR室長 門倉 清晃 様
今回出展されたご感想は。
弊社は多角化の歴史もあって、事業も多岐にわたっています。そのあたりの歴史を踏まえた事業展開を、今回のプレゼンテーションで少しでもご理解いただければ幸いです。また、昨年も感じたことですが投資家様が非常に熱心で、今後とも是非継続して出展の機会をいただければと思っています。
我々は企業様への応援投資で世の中を豊かにしたいと考えています。個人投資家の方に今伝えたいことは。
今回企業買収も致しましたが、この成果を出すには5~10年という年月がかかります。我々はそういった長いレンジで大きな絵を描いた投資を行っていますので、しっかりその期間を視野に入れて見ていただける投資家様を大切にしたいと考えています。短期でモノを考えていないので、投資をした翌年に大儲けしてくださいというのは正直難しいです。さわかみ投信の「ファンド仲間」の皆様はそういった長期的視点をお持ちですので、弊社についてもじっくり研究していただけたらと思います。