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 年始に海外駐在から一時帰国した姉夫婦に久しぶりに会うと二人とも見違えるように痩せていた。聞けば、今流行りのパーソナルトレーニングに通っているとか。しかし、そんなことを知るはずもない私が会食の場としてセッティングしたのはお鮨の食べ放題…。糖質オフをしている身にはさぞ堪えるだろうと詫びると、「自分で食事をコントロールできるようになった」と私の姉らしくない意識の高い発言を返された。「2か月で40万で人生が変わるなら長い目でみたら安いよ!」と、長期投資家ぶって説得してくる妻の言葉でダイエットが成功する気になった私は、気分が良くなりいつにも増してお鮨を食べてしまったが、前向きな気持ちで食べると罪悪感が湧かないという新たな脳の不思議を知ることができた。と、どうでもいいことを書いていると日銀が0.1%のマイナス金利を導入するとのニュースが飛び込んできた。マイナス金利…。少なくとも私が「道州制の導入でグローバルで戦える地方を創る」と息巻いていた尻の青い経済学部生の頃には聞いたこともない現象である(もしくはほとんどをキャンパス外で過ごした影響かもしれないが…)。

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104kg国太郎の意気揚々と生きよう!
企画部 西島 国太郎

ひらたく言えば金融機関が日銀に持っている当座預金で預金手数料を取るという話になる。金融機関側は手数料を取られるくらいなら、もっと企業に低金利で貸し出したり、国債や株式市場にお金を回そうという行動に繋がる。その結果、政府・日銀のインフレ目標2%に近づいていくという目論見だろう。しかし、もともと2~3%である貸出金利の場合は低金利化が望めるが、現在、0.02%前後の金利しかつかない預貯金の場合はどうなるのだろうか?まさか預金手数料を取られることにはならないと思うが、今回の黒田バズーカでインフレ目標達成に向けた政府・日銀の本気度が伝わった感がある。インフレ率を本当にコントロールできるのか…。有り余る食欲をなかなか調整できない身としては、結果にコミットできるのか注目したい。

 

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