さわかみグループ内では異例となるシステム会社の紹介です。その名も「ウルソンサービス株式会社」。創業者の名前の一文字である「熊」と、当時同名の大柄な男がいたので、対比して細身の自身を「小熊(ヤセ熊)」と表現、それをなぜかフランス語にし「ウルソン」。同社の設立は2005年。「さわかみファンド」が長期航海に出港した翌年にインターンで来た学生が立ちあげた会社です。
「さわかみ投信」は創業以来システム費に悩まされていました。直販でしかもファンド一本の運用です。世にあるシステムパッケージは多機能で当然高額、弊社には相応しくありません。今後、我々のような独立系運用会社の誕生を見込むとシンプルなシステムのニーズが高まるだろう、それならばと「ウルソン」はASPサービスを視野に開発に取り組み、弊社も様々な面で支援してきました。
今でこそ約60,000名強のファンド仲間の皆様にご利用いただいているネット取引サービスは当初「ウルソン」が開発を担っていました。しかし開発投資が多額となり、他社の既存システムを導入せざるを得なくなりました。そこで「ウルソン」は自前開発を断念し、他社システムのユーザーインターフェースの開発と運用保守、つまり使い勝手の良いシステムへと手を加える仕事に業態を転換しました。名前も「ウルソンシステム」から「ウルソンサービス」へ。転換過程では様々な苦労があったのですが、現在は安定的にサービスを提供してくれています。下記、「ウルソン」の代表である池添誠からのメッセージです。
システムというとどうしても無機質なものと感じられてしまうのですが、実際はそうではありません。それを作っているのも人ですし、人がメンテナンスを行わないとシステム障害が発生したり、いつかは使えなくなったりしてしまいます。そこで、弊社として一番大切にしたいと考えているのが、人と人との繋がりです。コミュニケーションを大切にしないと良いシステムを作り守っていくことは不可能だと考えています。また、私たちは常に直接のお客様であるシステム利用者だけでなく、その先にもいらっしゃる見えないお客様の視点に立つことが重要だと認識しております。これからも縁の下の力持ちとして日々の運用保守のサポートをしていきます。
ファンド仲間の大切な個人情報等の管理や円滑なお取引ができる状態を保つことは「さわかみ投信」にとって絶対条件です。マイナンバー導入など毎年のように制度改正などあり、仕事の仕組み変更を伴う難しい対応が迫られる昨今、「ウルソン」がさわかみ投信内に常駐しているのは心強い限りです。
いずれは自前のネット取引サービスを…野望を失わず、静かな「ウルソン」が実はファンド仲間の皆様を間接的にサポートしているのです。【代表取締役社長 澤上 龍】
※本欄は、さわかみグループ各社の活動をご紹介するものであり、さわかみグループ各社が提供するサービスや商品の販売・勧誘を目的とするものではありません。