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 「いつもキラキラしていた瞳が大好きでした。いつまでも、瞳を輝かせていてね。」沈丁花の香りが通りに漂い始めると高校時代に大好きだった先輩が卒業式にくれたメッセージカードの文字が記憶の奥に甦る。東京へ行ってしまう彼女にどうしても想いを伝えられなかった私は、その想いを当時大好きだったPRINCESS PRINCESS(通称プリプリ)を聞きながら胸の奥に大事にしまった。青春時代、時の流れはとても遅く感じられ早く大人になって東京に出たいといつも思っていたが、社会人になると一転して次々と起こる未知との遭遇に振り回される日々だった。サッカーのいわゆる中田世代が海外で堂々と渡り合う姿に世間が注目するほど、厚かましくも焦りを感じ、起業して華々しく活躍する同年代のアントレプレナーを見ては気ばかりが逸った。あの頃はゴールすることばかりを追い求めていた。そして30代になり、特に何か特殊な能力を身につけたわけでもないが、20代の頃のような漠然とした不安感を感じる日々からようやく抜け出せた気がする。日々成長する子供の姿が「人と比較するのではなく自分の人生を生きるということ」を教えてくれた。私の人生は他の誰にも生きることができなく、私にしか味わえない喜びがある。そう思い仕事に取り組むと意外と仕事も楽しいと気づいたのは恥ずかしながらつい数年前のことだ。

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107kg国太郎の意気揚々と生きよう!
企画部 西島 国太郎

デジタル化が進み、何事も結果がすぐに求められる時代になったが、誰もがすぐに結果が出せるとは限らない。でも、諦めなければ願いはいつかきっと叶う。長期投資の複利効果の醍醐味と同じように、人生も前半戦を頑張った人にはきっと微笑んでくれるはずだ。プリプリが解散してから20年が経った。当時、高校一年だった私は日本武道館の解散ライブなんか行くことすら考えられなかった。が、今月、彼女たちのライブが東京で行われる。私は20年越しにようやく彼女たちに会える。プリプリの歌を聞きながらあの頃の純粋な気持ちを取り戻して来ようと思う。今、私の瞳はキラキラしているだろうか。これからも人生をかけて自分にしかないダイヤモンドを少しずつ磨き続けていきたい。

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