「意外とマジメな勉強会で驚きました。」ある勉強会のアンケートで、ファンド仲間の方からこのようなメッセージを頂いた。勉強会には、私のことをご存知ない方も多数いらっしゃるため、「さわかみ投信の社員」イメージを汚してはいけないと思い、できる限りマジメにやっている。それが当コラムを通して私のことを「きっと面白い人なんだろう」と期待されていた読者の方の期待を裏切る形となり誠に申し訳なく感じている。もう少し、自分が何を期待されているか客観的に捉えて、多様なニーズに応えられるようにしたい。
ところで、客観的と言えば、「体型維持の秘訣は、毎日大きな鏡で自分のバディをチェックすること!」とよく耳にする。実は私も日々気をつけて姿見を見るようにしている。ところでそれに何の効果があるの?という身も蓋もない批判に耳を傾けるつもりは毛頭ないが、何事も客観視するという作業は重要であると信じて、グラフダイエットと共に長いこと継続している。そんな自分自身を客観的に見えていると信じて疑わなかったある日のこと、会社のトイレにある大きな鏡で「髪を切って昨日より少し痩せて見えるな…」と、一人妄想に耽っていたところに、男性社員で一番スレンダーな186cm 72kgの蒲原が不意に隣に並んできた。その瞬間、先ほどまで「少し痩せた」と思っていた自分が急に「目も当てられないほど、丸々と太った姿」で現れた。鏡が歪んだ?目の錯覚?そのどちらでもなく、比較する対象が現れたというその一点が劇的な印象の変化を生み出したのである。どうやら私は自分の体型を相対的に見る視点がすっかり欠如していたようだ。これは体型だけでなく仕事においても言えるのかもしれない。
111kg国太郎の意気揚々と生きよう!
企画部 西島 国太郎
自分たちの大切にしている長期投資の理念や価値といったものを投資を知らない方に客観的にお伝えできているだろうか。そして、その取組みや意識は証券業界を越えて、相対的に評価できるレベルに達しているだろうか。人間の最大のエネルギー消費源は脳ミソである。しっかりと頭をフル回転して、ファンド仲間の期待に恥じないさわかみ投信でありたいと思う。