長期投資の良さを分かりやすく絵本にできないか…。そう思い立ち、趣味で絵本を描き始めました。先日、恥ずかしながらも試作品をファンド仲間の方にお見せしたところ、それじゃあと、絵本作家の鶴田陽子さんとお会いする機会をいただきました。女性6名で美術館が併設されている表参道のカフェへ。田舎者の私には少し気後れするほどの洗練された空間。緊張感が少し伝わったのか、和やかな雰囲気を作っていただき、絵本の原画を見ながら絵本作りのポイントを教わりました。
驚いたことに鶴田さんの絵本作りはロングスパンです。写真の『今日はお茶会』の絵本は、構想から完成までに7年かかったとのこと。絵本の挿絵は、すべて用紙を切り貼りした手作り。グラフィックデザインが進んでいる社会でまさかアナログで作られているなんて!原画を見せてもらったとき、静かな空間であることも忘れて思わず声をあげて驚いてしまいました。アナログでの制作では簡単には作り直せません。だからこそ、予め自分が伝えたいことやイメージを固める部分に時間をかけて、丁寧に作られているのだと感じました。
お金の仕事に携わるようになり“投資は関わり方でギャンブルになったり社会を創る素敵なものになったりする”と知ってから、長期投資を周りに伝えたい気持ちが日に日に大きくなっています。そう遠くない将来、私の描いた長期投資の絵本を皆さんにお披露目できるよう一つひとつの仕事を大事に頑張りたいと思います。