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経済の不都合な話
ルディー和子 著
日経プレミアシリーズ

世の中は時々刻々と動いている。そんな中で、将来に向けて投資するということは、「どれだけ、いろいろ考えられる」かにかかってくる。
いろいろ考える?そう、投資も事業も要は、行動につなげられるかどうかだ。机上の理論や体系的な勉強で知識を積み上げている学者先生たちとは違う。
世の中の流れを感じ取り、人々は将来どんなモノやサービスを必要とし、なにに喜びを感じてくれるか。それを、どうビジネスとして組み立てていくかの創造性が事業家には求められる。
世の評価や満足は、いつも後からついてくる。なるほど、そういうものが欲しかった、ありがたいで大きくなるビジネスは、どんどん大きくなっていく。
 長期投資は世の中に良かれとする事業を熱く応援していくわけだが、こちらも創造力をフルに発揮しなければならず、いろいろ考える作業が欠かせない。いつでも、世の中を先取りしつつも、そこに自分の意思や美意識などを、どう埋め込んでいくかが問われる。
ずっと長期投資をしていると、いろいろ考えることが趣味みたいになっていく。「仕事として、考えなければいけない」ではない。放っておいても考えてしまう、考えるのがおもしろくて仕方なくなるのだ。
そんないつもの習慣で、駅の電車の待ち時間にブックストアに立ち寄ったら、ふと本書に眼が行った。ペラペラとめくると、結構おもしろい視点が散りばめられているではないか。いろいろ考える参考になった。

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