さわかみファンドもおかげさまで20周年を迎えました。スタート当時、30代40代だったファンド仲間がセカンドライフに入り、蓄えた資産を今後どうしたらよいのか分からないから利益確定をする…。また高齢になり、これから健康で生きられるか分からないからすべて現金化し運用を終わらせてしまう方が増えています。人生100年時代といわれる今、セカンドライフに入るタイミングで資産運用をやめてしまうことが本当によいのでしょうか? 今回は、ご自身のファンドの一部を“ファンドのまま”ご令嬢に贈与することで、世代を超えた資産運用のきっかけをつくったファンド仲間を紹介します。
登山さまご一家の大黒柱であるお父さまは、2001年にさわかみ投信で口座を開設されました。さわかみファンドで資産運用をはじめ18年目を迎えられた昨年になぜ、ご令嬢へファンドを一部贈与するというご選択をされたのでしょうか。
ご縁の窓口へ一本のお電話をいただく
「NISAの通知が届いた。どうすれば一番よいの?」このお電話が、私と登山さまの出会いでした。詳しくお聞きすると「NISAで運用している資産はすぐに必要なわけでもないし、まだまだ長期投資をしていきたい。相続税の心配もあるし、そんなに使う予定もないから家族へ資金を移すことも考えているが、相続で渡すしかないのかね?」とのこと。そこで“生前贈与”という選択肢についてお話したところ、お手続きを踏まれることになりました。なぜ贈与しようと決断したのかお伺いしたところ「他の資産も同じくらいの年数で投資しているが、マイナスになっている資産もある。現金で置いても全く増えないし、長い年数をかけて投資して結果が出ていることを考えると、さわかみファンドは将来の期待が大きいと感じたから」とのこと。また、ファンド贈与にあたりお口座を開設されたご令嬢2人は、つみたて投資も始めていただきました。
20周年キャラバンに参加
まさにさわかみファンドが理想とする、ファミリーアセットの考えを体現されている登山さまご家族に是非お会いしたいと思い、20周年キャラバンへお誘いいたしました。ご参加していただき、「この20年間大切に資産を運用してもらえていることが感じられたので自分が選んだ投資信託の会社としては良かったと思えた」と後日お話いただきました。
ご家族への思い
登山さまは1993年5月に不動産業へ転身されたことをきっかけに金融業界へ興味を持ち、株式への投資やさわかみファンドを始められたとのこと。さわかみファンドとの出会いは、当時のマネー雑誌に掲載されていた弊社会長の記事でした。大手金融機関に属するのではなく、個人の財産形成のために独立して投資信託の会社をつくったという点に感銘を受け、2001年に口座開設。月3万円でのつみたて投資は、毎月自動引き落としになるので悩むことなく続けることができたとのことでした。ご自身ではまとまったお金を使う予定もないので、ご令嬢の人生の分岐点で必要な資金を賄えるようにしたい。「今年は三女が成人するのでそのタイミングで奥さまと三女にも贈与をしたい」と伺いました。贈与を通じてお金に意思を持たせ、将来の経済的不安を解消してあげたいという登山さまのご家族への愛を感じました。
今回贈与を受けたお2人のご令嬢にもお話を伺いました。お二人とも投資経験はなく、お父さまが投資をしていることも知らなかったそうです。今回の贈与を通じて、ご家族でお金について話すようになり、ご家族の資産について考えていただくきっかけにもなりましたとお話しくださいました。
今回のインタビューを通じて、改めて私たちは世代を超えたご家族の財産づくりをお手伝いさせていただいている、という責任を感じました。冒頭に触れたとおり、さわかみファンドも20周年を迎え、当初のファンド仲間がお金を使うステージにきています。しかし登山さまとの出会いにより、資産形成のセカンドステージとして“生前贈与”を選択することの先にある可能性を強く感じました。
さわかみファンドは一貫した運用方針をもとに、時代を選ばずにいつでも、そして長期で投資できるファンドです。人生に終わりはありますが、長期投資に終わりはありません。世の中へ意思のあるお金を回していくことも私たちの使命だと考えています。弊社は世の中から必要とされる企業に投資を行い、面白い世の中づくりから一般生活者の財産づくりにつなげる。創業時からの想いをこれからも持ち続けてまいります。ファンド仲間の皆さまにも、この長期投資イズムを一代で終わらせることなく、次の世代へ承継していただければ幸いです。
長期投資を次の世代へつないでいくお手伝いを、弊社直販部の贈与・相続チームがサポートさせていただきます。お悩みなどございましたら是非ご相談ください!!
(直販部 柴山)