私たちは、共に歩んでくださるファンド仲間の皆さまに「何かお返しができないか」と日々検討を重ねてきました。無論、運用成績の安定向上が最大の責務ですが、それ以外にもできることはあるだろうと思考を巡らせ、その一つの解としてポイントサービスの導入に至ったのです。さわかみファンド20周年の節目に間に合うよう、感謝祭全国キャラバンの裏でコツコツと構築を進めてきた“さわかみマイル”サービス、ようやくのご案内です!
2020年4月より導入予定の本サービスは、以下の3点を重視し設計しました。
①さわかみファンドを長期でつみたてるほどに喜んでいただけること
②信託報酬年率1%(税抜)に見合うような還元をすること
③さわかみグループを知っていただき、カッコいいお金の使い方を共にしていただくこと
①②について説明は不要でしょう。過去二度の荒波を乗り越えて20年という短くない航海ができたのは、さわかみファンドを長くお持ちの皆さまの存在があるからです。そして、業界に先駆けて導入した“定期定額購入サービス”を多くの方にご利用いただいたおかげで、荒波の中を安定した運用ができたのです。したがって本サービスは“長期”“つみたて”の2点を中心に、感謝の気持ちをかたちにしました。
現在、さわかみグループは様々な活動を実施しておりますが、各社自立を目指し弊社単体からの情報提供は控えていました。しかし昨今、セミナーなどで「グループ活動を知りたい」というご要望が増え、またグループ各活動の先においても「なぜ継続的な社会貢献が可能なのか」というご質問が頻繁に来るようになりました。そのため今後は情報を統合し、グループ各社・活動の認知を高める方向に舵を切ります。
グループ全体で継続的に社会貢献ができる背景には、余裕を生み出すエンジン(さわかみ投信)の存在が大きいです。個人においても同様、経済的自立への自信があれば継続して社会活動ができるはずです。例えばスポーツ選手や音楽家が資産運用を知れば、より多くの時間を夢に打ち込めるはず。他方で、財産形成を果たした個人がお金をため込むのではなく良い方向へ使い始めたら、社会はより加速的に前進するはず。財産形成と社会活動は同時に行えるのです。そのことを、さわかみグループというモデルを通じ多くの方に知っていただきたい…これが③です。
さて、本サービスを導入するにあたり懸念が一点あります。日本固有の粗品文化への助長です。私たちは“おまけポイント”で皆さまのお得感を高めようとは考えておりません。本来素晴らしいはずの“ふるさと納税”や“NISA”のような制度も使われ方・煽り方に起因してあるべき道筋から外れ、大変残念なことになっています。私たちは、さわかみマイルを粗品文化の導火線とはせず「経済的自立を果たしお金をカッコよく回していくこと」という軸をしっかりと持ち運営してまいります。皆さまにおかれましても、是非ともご理解いただきたく存じます。
では、さわかみマイルで利用できる「カッコいいお金の使い方」とは何なのでしょうか? 芸術やスポーツは直接的な利益をもたらすものではありませんが、生きる上での高揚感や未来に対する情熱のようなものを分かりやすく提示してくれます。例えば“さわかみオペラ芸術振興財団”では、日本発のオペラ、誰でも気軽に本物の音楽を楽しめる文化を我が国につくろうと邁進しております。また“さわかみ財団”ではスポーツ分野の支援や豊かな自然環境を後世に残そうと励んでおります。さわかみマイルでオペラ鑑賞や寄付などができるようになれば、心の豊かさを得るだけでなく社会全体が瑞々しくなるでしょう。スポーツや芸術は未来への希望なのです。
ソーシャルキャピタル・プロダクションの扱う物品の割引購入もマイル利用の対象の一つです。取扱商品の一例としてシャツを挙げますと…低賃金国生産によるファストファッションが主流となった今なお、そのシャツは国内生産を貫いています。かつて親会社の経営難で工場閉鎖の危機にあったものをMBOにて存続させ、工員の雇用と国産シャツの伝統を守りました。同シャツは更に“奇跡の綿“と名高いシーアイランドコットンの採用を開始。高品質ゆえに産業化が難しく、害虫被害で一度は壊滅したそのコットンを用いることで、生産者や“奇跡”そのものを遺し伝えていこうとしております。シャツ一枚でも様々なストーリーに関与できるのです。
私個人の話ですが、実はポイント制度については2002年から模索しておりました。人々の優しさや想いをかたちにし、気配りやちょっとしたお手伝いの対価としてポイントを個々に受け渡しできたら素晴らしいなと。実際、さわかみ財団において数年前よりポイント制度の前例となる施策を実施してまいりました。そして今、ポイント制度の本格的なサービスインを迎えるに至りました。今後は、小・中学生向けの少額購入制度(チャージ機能)や個々人間交換機能なども検討していきます。
さわかみマイルに限らず、私たちにやれることはたくさんあります。これで十分とは考えずに、更に多くの方に“さすが”と思っていただけるよう今後も研鑽を続けてまいります。
代表取締役社長 澤上龍
4月リリース予定のさわかみマイルアプリは、長期投資をすればするほどにマイルがためられるアプリです。
さわかみファンド定期定額購入時に、口座保有年数に応じた付与率でマイルがたまります。さらに、ボランティアやイベント参加などあなた自身の活動でもマイルをためることができます。投資とはお金の運用だけではない、あなたの行動はあなた自身への投資でもあるのです。だから、さわかみマイルのため方は「定期定額購入の積立投資」と「行動でためる自己投資」の2種類。
投資をはじめたばかりのあなたには、長期投資をめざしてほしいというエールを。長期で投資をつづけていただいているあなたには、感謝の気持ちをお届けしたい。長期投資で得たリターンで人生を彩りよく。そして、ためたさわかみマイルであなた自身や他の誰かをほんの少しハッピーに。