皆さまもご存知のとおり、新型コロナウイルスが世間を騒がせております。感染された方、またその不安を抱えている方、医療従事者や関係者の皆さまにおかれましては心身ともに非常なるご苦労なことだと胸を痛めます。
最近になり、政府から大規模イベントの中止や臨時休校などの要請がありました。そこに、なんとしてでも感染拡大を阻止しようとの決意が見られます。新型コロナウイルスは、いつの日かインフルエンザ同様に人類と共存する関係になるのかもしれません。よって世間では現状を重く受け止めない節もあります。しかし、今は一刻も早く健全な状態になるよう努力しなければならない時です。しばらく困難な状況が続きますが、皆で一丸となって克服していきましょう。
移動や外出の規制が今後の景気を冷やす大きな要因となるでしょう。既に生産面での停滞も見えてきていますので、需要と供給の双方から経済を縮小していく方向にあります。これはもちろん、日本だけにとどまらず世界的に言えることです。株価においても、その影響を受け大きく下がり始めました。しかし、そのことに不安を感じないでください。
株価について言及するなら、今回の下げの要因の一つは間違いなく新型コロナウイルスです。しかし、過熱したところに冷や水を浴びせられ、ビックリして下げたというのが本質です。世界の金余り政策で持ち上げられた資産価値がこれから、この度の件をトリガーとして調整を加速的に進めるかもしれません。つまり新型コロナウイルスが終息しようとも、株価が下げ止まらない可能性もあります。
長期投資家にとってこの下落相場はチャンスでしょうか？ 確かに買い時かもしれませんが、笑顔で買い向かうのとは少し違います。少なからず困難な状況の方々がいる中で、チャンスとばかりニヤニヤしていられません。むしろ長期投資家の出番と捉えるべきです。
人が生きることを諦めない限り、経済がなくなることはありません。むしろ人々の生活があるからこそ停滞したものは必ず回復をみます。企業側の供給も然り、今は大変な時期ですが、どの企業も諦めてはいないのです。
だからこそ私たち長期投資家が、なくならない未来に向けて初動となるパワーを市場や経済に与える“出番”なのです。ファンド仲間の皆さま、この困難を共に戦ってください。皆さまのさわかみファンドは、頭は冷静に、しかし心は熱く、この正念場を断固たる想いで戦い抜きます。
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現在、さわかみファンド20周年記念感謝祭を全国で実施しておりますが、新型コロナウイルスの影響を鑑み、当面の間、開催を延期（または検討）することと決定いたしました。既に申し込まれた方々には、「とても楽しみにしている」とおっしゃっていただいており、心苦しい限りです。
延期を決断した理由は、「楽しみにしている」という皆さまの想いからです。楽しみにしていただいている皆さまの中で、新型コロナウイルスへの不安によって少なからず欠席（キャンセル）される方がいらっしゃいます。それを押し通し、不安が拭えぬ環境で感謝祭を実施するわけにはいきません。
さわかみファンドの20年の歩みは皆さまと一緒につくったもの。したがってなるべく多くの皆さまに、健全・健康に実施できる日に改めて感謝申し上げたいと考えました。それほど遠くない日に、会は必ず実施いたします。その時は、不安のない中で大いに盛り上がりましょう！
【代表取締役社長 澤上龍】
