ファンド仲間A
「日経平均株価がすごく下がっているんだけど、どうすればいいの?」
ファンド仲間B
「どうすればいいのって…だから言ったじゃない、こういうときは買えばいいって」
新型コロナウイルスの影響を受けて株価が軒並み暴落しています(2020年3月中旬時点)。「過去最大の下げ幅」というようなマーケットニュースに加え、「生活必需品を除く全産業の生産停止」「非常事態宣言」など生活にかかわる報道が連日流れ、相場に敏感な方だけでなく多くの人々が不安を抱えていることと思います。生活が早く元に戻ることを祈るばかりです。
一方、我々長期投資家はこういったときが出番です。このような状況下でも生産体制を維持している企業もあれば、平常の生活へ円滑に戻った際の準備を進めている企業もあります。それら企業においても、相場暴落時には株価が下がっていることが多いものです。モノやサービスの消費で応援することが難しい現在ですが、投資という方法でその気持ちを届けることが可能です。
また、いつまでもこの状況が続くことはありません。いつか平常に戻ります。その時、今応援した種が育って果実として返ってくるのも長期投資の醍醐味です。今はその種まきの時期だと私は思いますが、いまだ収束の目途が立っておらず、当面下落が続く可能性もあるため、ファンド仲間から「今が買い時とは決めかねる!」という声も出てきそうです。そのような方は分割して買う方法をぜひ検討してみてください(※)。下がったら買う、この繰り返しができれば、長期投資によって企業への応援と財産づくりが実現しやすくなります。
さて冒頭の会話ですが、ファンド仲間Aは私の友人、Bは私です。
気づけば、私の周りでさわかみファンドを始めた友人が増え、このような質問をもらう機会が増えました。友人の多くは保有期間が5年未満と駆け出しの長期投資家ですが、私が暴落時の話もした上で投資を始めた仲間であり、このような時期でもアドバイスは不要と考えていました。しかし、頭で理解していても心は不安なのは当然であり、セミナー等でお会いできない今、少しでも安心材料となればと思い今回このようなコラムを書きました。まもなく今期の共通KPI(詳細は本コラムの第5・6回をご覧ください)が公表されます。多くの金融機関の運用損益別顧客比率は一般的に考えれば前期より悪化、今後まだ下がれば“より印象の悪い結果”となるかもしれません(下図)。その時、投資家が一時的な現象で不安にならないことを祈りつつ、また本コラムでサポートできるよう引き続きメッセージをお届けします。
病は気からといいますが、収束の兆しが見えない新型コロナウイルスに過度な不安はストレスとなります。動けない環境こそできることがありますので、ジャンプをする前のしゃがむ(パワーをためる)期間として気持ち明るく乗り越えましょう!
買い方や購入金額等を個別に相談されたいファンド仲間は「ご縁の窓口」までご相談ください!
さわかみファンドの運用損益別顧客比率を簡素化し、プラスとマイナスのお客さまに二分しています。
2019年3月末時点(左図)では、92.9%のファンド仲間がプラス(緑色を占める部分)です。果たして2020年度はどのような数値が出るのでしょうか。
【直販部 中津 圭博】