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土と内臓
~微生物がつくる世界~

デイビッド・モントゴメリー、
アン・ビクレー 著
築地書館

本書も熊本の長崎書店で見つけた。こんなの読みたいなと思っていたら、こちらを待っていたかのように、書架に並んでいるではないか。こういうのが本屋業に愛情を注ぎ込んでいる書店経営だよなと、長崎書店をますます好きになった。
書名でパッと眼に入ったのは“土”であった。前々から土の中の微生物や細菌が土壌にどんな働きをしているか興味があった。それが本書では、腸内細菌や体内の免疫系にまで記述が及んでいる。手に取ってペラペラめくる間もなく、これは楽しみだと購入を決めた。
微生物とか細菌の世界はすごいな面白いなと思っていたら、たまたまコロナウイルス問題が発生した。ウイルス感染というものが脚光を浴びだしたので、本書を読み直すことになった。結果的に時流とやらを先取りした勉強になった。
長期投資ではいろいろな角度から考える習慣を身につけて、幅広い対応力を養っておくと強い。そのベースとなるものが、昔から言っている“広く深く遠く考える”ということだ。
例えば、コロナ問題で社会が一変してしまうとマスコミは大騒ぎしている。そう何もかも変わってしまうことなんて起こるのだろうか? 変わるとしたら、社会のどのあたりと、どのあたりだろう?

オンライン化が進みリモートワークが定着するというが、そのまま鵜呑みにせず自分で考えてみる。その現象ってどんな仕事分野で進むのか? 一時の流れに乗ったもののやっぱり会社で顔を合わさないと、といったことになるのはどんな仕事か? いくらでも考えるテーマは出てくる。そういった自分の頭で考える習慣を身につけるのだ。それでもって、一時の現象に振り回されることなく、どっしりとした長期投資を進めていく。やはり幅広い知識欲と読書だ。

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