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30代から老後の不安?

今年4月から直販部のアスリート社員二人※が社内報の“直販部だより”を定期的に発信しています。その6月号にとても目を引く表がありました。その表は彼らが日本労働組合総連合会の「日本の社会と労働組合に関する調査2017」の結果を踏まえて作成したものでした。(下記表参照)
「将来の不安はどこから来ているのか」「自身を不安にさせているものは何か」という問いに対して、各年代別に上位三位までまとめてありました。“預貯金”がハイライトしてあり、お金のことが全年代共通の不安要素であることがわかります。私が一番驚いたのは30代の1位に“老後”があったことでした。個人差はあると思いますが、30代といえば社会人になってある程度の艱難辛苦を経験し、仕事上の喜びや楽しさも覚える頃かと思います。そして、より高みを目指して様々なことに果敢に挑戦する、そういう快活なイメージを勝手に描いていましたが、実は30年、40年先の未来を案じていることを知りました。若い30代のこと、健康面の心配よりもやはり“お金”のことが大半を占めると思われます。これには、昨年6月に話題になった「年金2,000万円不足問題」も影響しているでしょう。「65歳時点で、夫婦が年金だけで暮らしていくには2,000万円足りない」という内容でした。

コロナ禍が生活見直し機会に

非常事態宣言が出された4月から約一カ月間、大人も子供も外出自粛を余儀なくされました。この間、在宅勤務で通勤時間が節約できることから、普段気になっていたことに着手した人も多かったようです。家の掃除や片づけ、健康を考えての食事作り、家計のことや将来のことを考えるなどです。その中の一つに“資産運用”がありました。コロナ禍にあるため、金融機関側は直接集客することをやめ、オンラインセミナーを開いています。オンラインでは30代前後の若年層参加者も多く見られるようになり、投資への関心が高まっていることが分かります。
ちなみに弊社もWebセミナーを数多く開催しています。ホームページの“セミナー一覧”から気になるセミナーがありましたらご参加ください。運用調査部主催の“アナリスト公開勉強会”もあり、部員がその時注目しているモノやサービス、技術、事象などを取上げ、長期投資に深みを増すための議論をしています。

動いた人から楽になる

話を本筋に戻します。先述した30代の将来不安第1位の“老後のお金問題”は、そのままにしていれば40代も50代も漠然とした将来不安として頭の片隅に居座ることでしょう。きっかけは何であれ、資産形成に一歩踏み出し行動を起こした人の方が将来に前向きになり、精神的に楽になると考えます。次は、投資商品の値動きへの耐性を養うことが大切です。超低金利の預貯金だけでは資産運用にならないため、株式や債券、投資信託といった値動きのある金融商品へ投資していくことになります。しかし日々上下する値動きに気を取られていては、せっかく将来の不安から一歩抜け出しても、新たな心配の種を抱えることになります。では、値動きへの耐性や静観する姿勢を得るにはどうしたらいいのでしょうか?

良き伴走者を得る

投資を始めるにあたり伴走者を得ることが重要と考えます。ここでいう伴走者は自分の口座のある金融機関のことですが、手取り足取りお世話するのではなく、お客さまが投資判断を下せるようにサポートをしているかが重要です。また、投資を続ける上で不安や悩みがある時には、相談相手になる存在であるかです。オンラインセミナーやコールセンターを利用して、自分に合いそうな金融機関を見つけ、しばらくやり取りしてから選んでもいいかもしれません。若年層の方たちは、投資する資金は少額でも投資時間はたっぷり30年以上あります。時間を味方にできる年齢層です。金融市場が暴落しても安易に損失を確定することなく、冷静に投資を続けられるようにサポートしてくれる存在があれば暴落の度に損切りをして資産を目減りさせてしまうことがなくなります。伴走者と一緒に投資を続けることで、次第に金融資産が存在感を増し、不安が希望になると信じています。

コアな伴走者に立候補

私たちさわかみ投信は、これから走り出すあなたの伴走者に立候補します。不安を希望に変える自信は、創業来一緒に走ってきてくれたファンド仲間が与えてくれました。コロナ禍に荒れた今年3月末時点、運用成績がプラスのファンド仲間は全体の81.7%でした(昨年は92.9%、一昨年は95.6% 当社発表共通KPI)。プラスには長くお付き合いいただいている方が多く、毎月一定金額をつみたて貯金のように投資されてきた方や、リーマンショックによる暴落とその後の低迷相場の中でも投資行動を継続してくれた方などです。
私たちが伴走者となる場合、投資対象の金融商品は投資信託のさわかみファンドです。このファンドを通して、当社全部署の人間があなたをサポートします。個人的希望としては、あなたの資産運用のコア的伴走者になりたいと願っています。将来、投資に慣れてきて、他のファンドや個別株式などに興味を持ち投資されたとしても、有事に金融市場が荒れて冷静さを欠くような時に話がしたいと思い出してくれるような存在になりたいのです。
長期投資文化を日本に根付かせるという当社の目標を、ファンド仲間の皆さまとの協同で叶えていくことができれば、日本は不安よりも希望に溢れる国でいられると思います。
「いつでも伴走者になります。お待ちしています。」

【アナリスト 大澤 眞智子】

※アスリート社員:アスリート活動をしつつ当社で組織人として働く社員。

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