梨とGoToキャンペーン
9月の始めに田舎の父から「明日からの台風に備えて梨を早目にもいだから、小さめだけど食べて」というメールが届き、小さな梨が15個届いた。
私はこのメールに少し違和感を持った。何故なら私の実家の家業は梨農園ではないし、家庭菜園で梨も作ってないし、いわゆるオーナー制度を使って梨農園の一部を保有してもいない。毎年近くの梨農園に家族で出かけて収穫を楽しむ程度なのに、まるで自分の農園かのような書きぶりである。
おそらく大型台風が来るとニュースを見た父と母は、梨が大きくなる前に落ちてしまうことを想像し、農家の方が困るだろうと想像して、前日に行ったんだと思う。近隣みな家族的な田舎では普通の行動だと思う。
それと比較すると、最近のGoToキャンペーンは何なんだろうと思う。話題になるのは、いかにお得に旅行に行けるかとか、飲食できるかとか、ポイントが貯まるかといった話ばかり。私は、こんなお得感がないと動けない国民って残念だなと思う。投資信託の歴史を振り返っても、減税で国民は動くことが多い。だけど日本は既に借金が多くて、さらに減税を使って国の無理な政策に頼ってばかりいると、今後巡り巡って増税に繋がる。なので、コロナのことでお気に入りのお店が心配ならば、自分のお金でもっと行動する人が増えたらいいなと思う。お店に行かなくてもお金を回すことが大事なので寄付でもいいと思う。そういう意味では、田舎の父と母は偉いと思う。