市場破壊を経験してなお強く成長を続ける。
「挑戦だけが未来をつくる」とあらゆる危機に挑み、同社スクラムを前進させる。
同社は、事業危機の“兆し”を感じた時から、即、対策に着手する柔軟な思考と行動力を併せ持つ企業です。デジタル化の波でフイルム市場の破壊にあった時も保有する技術の棚卸を行い、社会課題の解決に貢献できる事業領域は何かを考えて事業転換を進めてきました。その一つがヘルスケア領域で、医薬品事業とバイオCDMO事業（バイオ医薬品受託開発製造企業）があります。前者には抗ウイルス剤『アビガン』があり、現在、新型コロナウイルス感染症に係る効能・効果などを追加する変更承認を申請中です。昨年末には同剤の政府備蓄増、及び海外からの提供要請にも応えるため増産体制を整備したことなどに対し経産省から感謝状を授与されました。また後者ではこれまでの市場需要に加え、米・英政府の調達する新型コロナワクチン候補の原薬製造を受託するなど、ワクチン・治療薬の開発・製造を支援しています。現在業界2位の位置にあるものの、その培養技術の高さや現在進行中の製造体制強化で4年後には今年度の倍となる2,000億円の売上を目指しています。同社ならではの進化を続け、社会課題へ挑戦し続けてほしいです。
コロナ禍での抗ウイルス剤「アビガン®錠」・アルコール消毒液の増産で経産省より感謝状を授与されました
【アナリスト 大澤 眞智子】
