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「月次レポートに同梱されている当選クジ見本」と 「今回の景品である横浜ビール」ラベルはさわかみ特別仕様。

昨年末の月次ライブの放送の最後で「クジ、はじめました」と唐突に紹介いたしました。放送をご覧になっていない方には何のことか分からないと思います。決してギターを持って季節料理を紹介するネタのパロディーを歌ったわけでもありません。今回はこのクジについて少し説明させていただきたいと思います。

どこで手に入れるの?

まずこのクジ、どこに入っているのかというと月次レポートの封筒の中、もしくはメールに記載されています。郵送の場合は封筒に当たりクジが入っていますのですぐに分かるようになっていますし、メールの場合には本文の最初の方に“当たり”(または“はずれ”)と書いてあります。皆さま、月次レポートは郵送もメールも「必ず開封する!」ことをお勧めします。
なお、当選された方には賞品をお送りいたしますが、こちらは当選のご連絡をもって確定となります。有効期限がありますので、1月のレポートを開けていない方は是非開封してご確認ください。

なんでクジなの?

数年前、月次レポートがどれだけの方に読まれているか、返信用はがきを利用したサンプル調査を実施しました。その結果によると、郵送でレポートを受け取っている約3割の方が封筒を開けてくださっているということが分かりました。これは通常の会報誌の部類では開封率が非常に高いそうです。しかし、印刷を社員が行い、封筒の封締めまでやっている身からすると少々寂しい結果でした。そこで、どのようにしたら封筒を開けていただけるか、メールを即ゴミ箱行きにさせないようにするかを思案する日々が続きました。
もちろん、内容を充実させることは当然なのですが、そもそも封筒やメールを開けていただけないのでは意味がありません。やはりここには動機付けが必要で、行動経済学的要素を用いようということになりました。残念ながら、感情を揺さぶるようなインセンティブを用意する(例えば当選者にファンド100万口プレゼントといったような)ことは景品表示法上難しいですし、レポートを読む以上の破壊力をプレゼントが持ってしまうと、当選するか否かに思考が偏ってしまいます。そこで、さわかみファンドらしい“何か”を送ってはどうかということになり、ファンド仲間が楽しみにしながら自然とレポートに触れる仕掛けを考えました。

▲さわかみ投信チャンネルの実況風景
(写真左:BUZZ PERSON / ジェフリーズ証券 中名生 正弘様)

ファンド仲間との絆を深める検討会にて

この話を社員で話し合っている時に、以前からティム・バートン監督の作品・映画「チャーリーとチョコレート工場」に出てくるゴールデンチケットをレポートに入れ、当選者にはさわかみ特製商品を送るということをやってみたかったので、実行に移そうということになりました。当初は樹脂、炭素繊維、金属、ベアリング、サービス業という、さわかみファンドの組入企業の技術を結集させた“世界最高のスーツケース”を作ってみようというアイデアもありました。ですが実現が難しく、可能なところから始めようということで、今回は組入企業であるメタウォーター株式会社が密接に関わる“横浜市の水”を使う株式会社横浜ビールの商品を、さわかみ特製バージョンでお届けします。飲んでいただければわかると思いますが、非常に濃厚な味わいですのでクラフトビールならではの味覚を楽しんでいただきたいと思います。

 

改めて、月次レポートなどの意義とは

ところで、なぜそこまでして自社でレポートを発行し、ファンド仲間の皆さまに読んでいただきたいのか…。それは、現在の経済状況や今後の見通しといった運用者の思考を感じていただくことで、長期で安心して投資を続けていただきたいからです。資金流出が8年間続き1,800億円をファンド仲間にお返ししながらも基準価額は3万円を超え、純資産も3,000億円以上を維持してきました。逆風の中でも安定的にファンドの価値を向上させてこられたこと、ファンド仲間からも「あの時解約を急がなければ良かったな」と良い意味で期待を裏切ったね、という感想が運用メンバーの自信につながっています。また、私たちは金融市場のことだけ、ファンドのパフォーマンス向上のことだけを考えるのではなく、政策や社会の課題、制度や社会の歪みなどにも目を光らせ、本当の意味で豊かな世の中づくりにつながっていくことを考えています。私たちの様々な考え方、そしてさわかみ投信の“今”をレポートで感じていただき、皆さまとの長期の関係を築きたいのです。

チャーリーとチョコレート工場の当たりクジは、完全非公開で謎に満ちた工場の見学をする権利を世界で5人、さらにそのうちの1人には想像を絶する素晴らしい副賞付きというものでした。その素晴らしい副賞とは工場の経営権であり、家族の雇用でした。主人公の少年の家族は、機械化や模倣による競争激化で雇用を失い苦しい生活を余儀なくされていました。でも家族想いで心優しい少年の手に副賞が与えられることで幸せが量産されます。私たちも多くの方にファンドのリターンと共に良い世の中という副賞を得て欲しいと思います。同じ船に乗る仲間としてその航海日誌を手に取り、ファンドの情報はもちろん、自ら主体的に“変える側”として日々を過ごしているファンド仲間の存在は本当に刺激になります。こういった絆が広がることで世界が少しずつ良くなっていくことを願っています。
小さな力かもしれませんが、長期投資だより、月次レポート、月次ライブなどがそれらを後押しする大切なツールなのです。
【取締役最高投資責任者 草刈 貴弘】

▲ライブ配信の裏側。映像や音声をその場で調整。

▲ラベルのデザインを試行錯誤中の一コマ。

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