本物の顧客目線で経営を行うホームセンター
同社は、1店舗あたり20万アイテム以上と、非常に多くの品揃えをしている九州のホームセンターです。1年間に数個しか売れない商品をも陳列しているのは、顧客の要望を全て満たすことが真のサービスであると同社が考えているためです。また、住まいと暮らしに関する情報を提供するためには質の高い多くの従業員が必要であると考えており、店舗あたり約100名もの徹底教育された従業員で運営しています。「お客様との接点で喜ばれているか、お客様のために行動できているか」を評価する人事制度の評価項目は250項目にもなります。このような取り組みも顧客からの厚い信頼に繋がります。新規出店は本当に納得した立地でないと契約しないため、2011年以降出店を止めていましたが、2023年6月期中に初の九州外である大阪に出店が決まっています。商圏人口や戸建戸数の多さ、そして物流拠点ということから成長への足掛かりとして期待できます。これまでの店舗は開業年数が経つにつれ、ほぼ全店で売上が増えています。大阪店においても認知度向上等による客数増を見込んでいます。また、大阪地区でのドミナント展開も想定しており、西日本のハンズマンになる日を期待しています。
【アナリスト 中川 真紀子】