私たちは、ファンド仲間100万人を目指しております。100万人、つまり日本の人口の約1%にあたる方々が「長期投資で世の中をおもしろくしよう」と考え行動する社会になったら、どれほど素敵でしょうか? 今回は「投資がなぜ必要なのか」について焦点を当てつつ、さわかみ投信のあり方をお伝えしていきたいと思います。
【1】日本の課題 増え続ける社会保険料
日本が抱える社会課題の一つが少子高齢化。少子高齢化とは、出生率の低下と平均寿命が上昇することにより、日本の総人口における高齢者の割合が増えていくことを指します。
出典:内閣府HP
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/gaiyou/s1_1.html
また日本は財政にも問題を抱えており、入ってくる税金より使う税金が多い財政赤字状態、つまり、足りないお金を借金で賄っているのです。2014年には国・地方合わせた借金残高が1,000兆円を突破し、さらに昨今のコロナウイルスによる給付金等財政出動により、借金残高は約1,200兆円まで膨れ上がっています(2021年3月末時点)。借金はいつか返さなければならないので、将来増税というカタチで私たちの家計に跳ね返ってくる可能性があります。
【2】預貯金では資産は増えない。投資が当たり前の時代へ
家計資産に目を向けてみると、現在、日本の家計は現在金融資産の半分以上を銀行預金に置いています。
人生100年時代といわれる現代の日本社会において、社会保険料や税金の増加、そして預貯金金利の低下により、一般生活者の方々が現在、そして老後の豊かな生活を送るためには、積極的な資産形成(投資)が必要です。2001年に政府が「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、その後証券税制の変更、NISA、つみたてNISAなど、家計資産の一部を投資へ振り向ける政策を積極的に打ち出しています。政府としても、日本国民が豊かな生活を送るためには、現在の低金利下における預貯金だけでは不十分であると考えているといえます。
【3】さわかみ投信は
「さわかみファンド」一本のみを運用
金融商品が大量に出回る世の中において、自分に合う商品を探すことは非常に困難といえます。さわかみ投信は創業以来「さわかみファンド」一本のみを運用しています。長期的な視点で、“人々の生活に必要とされる企業”を応援することで、短期的な相場に踊らされることなく一本のみで将来を見据えた資産形成が可能となります。
一本のみで大丈夫?というお声もありそうですが、ファンド内では経済状況や景気変動の波に合わせて現金の比重を変化させることで、リスクを減らすと同時に利益確定して次の投資に備えたり、多数の企業に広く投資する分散投資も行っています。
皆さまが生活していく中でこの先30年、40年と一生涯運用を任せたい。そしてお子さまやお孫さまの次世代の資産形成のためにも運用を託したいと思っていただけるファンドを目指して日々財産づくりのお手伝いをさせていただいております。
…次回、長期投資だより6月号では、
「投資と投機の違いとは?」を詳しく解説!