Sawakami Asset Management Inc.

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 今月より二回にわたり、さわかみグループの黒子的役割を果たす2社をご紹介いたします。黒子といっても大志を抱く2社…将来は現状の延長ではないため、展望(期待)も含め記述してまいります。今回は生い立ちから現在についてです。

 

小熊サービス

拙著『儲けない勇気~さわかみ投信の軌跡~(幻冬舎)』でも触れていますが、日本初の独立系直販のさわかみ投信の創業期は、業務管理オペレーションで頭を抱える日々が続きました。多くの口座開設申し込みをいただくも適切な管理ソフトがなく、すべて人海戦術のアナログ対応。仕事は夜中、下手をすると翌朝まで続く日々。大手のシステムを導入しようにも目が飛び出るほど高く、簡素なさわかみの業務にはオーバースペック。それではということで若手SEに必要機能に絞ったシステムの開発を依頼、また、いずれ訪れるWEB取引を視野にウルソンシステム株式会社というベンチャー企業をグループ傘下に入れました。
ウルソン?ウルソンとはフランス語で、小熊という意味らしく、当時の代表のあだ名からついた社名です。そのウルソンシステムは、度重なる法令改正の対応ならびにWEB上での金融取引の複雑さに開発費がかさみ、経営は深刻な状態に。苦渋の判断で私が代表となり(さわかみ投信を離れ)、私自身の手で解体いたしました。その後、保守・運用部分を残すかたちで立ち上げたのがウルソンサービス株式会社です。現在は、大手製のシステムを補完するシステムを作ったり、社内全般のシステム保守を担っております。

▲運用報告会でのオリジナルゲームも大盛況でした。

コロナによってWEBの存在価値が更に高まった昨今。そんなWEBで直販の強みを生かせる新しいサービスとは何なのか? 30年後の金融の在り方はどうなっているのか? それらを模索しつつ、今後も私たちの提供するWEBサービスも進化を遂げていくことでしょう。その時、ウルソンが何を担っているか?それとも、さわかみグループを超えて世の中にも必要とされているのか? 乞うご期待です。

(参考)ウルソンサービス株式会社:https://www.ourson.co.jp/

 

 

 


 

さわかみマイル?

ファンド仲間の皆さまの中で、“さわかみマイル”をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? 簡単に言うと、毎月のファンド積立額のうちの一部をマイル(ポイント)として取得でき、そのマイルにて、さわかみファンドの購入やグループ内のサービスを利用できるという仕組みです。上記のウルソンの話で若手SEとありますが、そのうちの一人は小熊としてウルソンを立ち上げ、そしてもう一人が立ち上げたのが、さわかみマイルを取り扱う“株式会社さわかみロイヤル”です。
改めて、さわかみマイルとはスマートフォン用のアプリで展開するサービスです。さわかみ投信視点では、長いお付き合いのあるファンド仲間の皆さまに少しでも喜んでいただきたいという思想から生まれました。しかしながら、グループ視点では思想が少し変わってきます。さわかみにおけるWEBサービスの進化を主とするならば、このマイルは副であり、またグループを横断する仕掛けなのです。

(参考)株式会社さわかみロイヤル:https://sawakami.fan/

▲左右:JPSA(一般社団法人 日本プロサーフィン連盟)のサーフィン大会会場での広報活動

 


次回、マイル導入の背景や特徴、それとグループ視点での狙いについて触れていきます。マイル構想には私が強く関与しておりますので、できるできないは別にし、将来展望を多いに語りたいと思います。

さわかみ投信株式会社 代表取締役社長 澤上 龍

 

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