同社の AI 作成プラットフォームで誰もが画像認識 AI を作れる時代へ
今回紹介する AI inside は、社名にもある通りAI を使って世の中にある課題を解決する企業の一つです。AI にも様々な領域がありますが、同社が得意とするのは画像認識領域です。同社の代表的な製品である AI OCR は、私たちの手書きの文字を99.9%以上の精度で認識でき、大量の手書き書類を扱う金融機関や自治体で広く利用されています。文字認識の学習データがクラウドで共有されており日々進化し続けている点が特徴です。コロナワクチンの接種の裏で、確認作業のために大量発生した手書き書類の管理にこの AI OCR が活躍しています。一般的に AI 開発には「大量のデータ」「莫大なコスト」「専門的な人材」の3つが必要と言われ、大企業以外ではあまり導入が進んでいない実態があります。そのような中、同社は AI OCR で培った画像認識の AI 開発基盤をプラットフォームとして提供しています。これによりAI の専門知識のない現場の担当者でも、同社のプラットフォームを利用することで、短期間で業務に利用できる水準のオリジナル AI を作成できる事例が生まれています。同社の取組みにより、現場発の様々な AI が生み出され、日本の中小企業の生産性が向上することを期待しています。
【アナリスト 西島 国太郎】