Sawakami Asset Management Inc.

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明けましておめでとうございます。2022年最初の長期投資だよりコンテンツは、『今年の抱負』をテーマに、弊社社長・各部室長より皆さまへメッセージをお届けします。

 


 

代表取締役社長
澤上 龍

“ 直販投信 ”と新聞・メディアで謳われなくなりましたが、私たちは今後も直販を貫き続ける所存です。そしていつの日か、直販投信の先にある投資信託会社;金融の枠組みを超えた『さわかみ投信』となりたい…2022年はそのキッカケの年となるよう邁進します。

かつて、「独立系直販投信の躍進」のように巷で叫ばれたものの、現在では “ 独立系 ” のみが残り、“ 直販 ” の文字が消えてしまいました。これは直販の弱点である営業力やタッチポイントを補うべく、地域金融機関やネット証券などと組むことで「非直販になってしまった」という事実を反映したものです。また最近では、“ 独立系 ” についても徐々に怪しくなってきています。独立系の意味合いは、親会社である販売会社のために商品組成するのではなく「受益者にとって最適な商品を誰の支配も受けずに提供する」ことにあります。独立系といわれる投信会社は未だその姿勢を確保してはいますが、実態は既に大手金融機関の傘の下に入り始めているのです。

“ 独立系 ” や “ 直販 ” を継続すること、もしくは変えていくことに良し悪しはありません。それは、投信各社の戦略・選択です。結果的に受益者の未来の満足に繋がれば問題ないのですから。しかしながら “ 独立系 ” として然るべき商品を追求し続け、“ 直販 ” として真摯に受益者と向き合い続ける “ 製販一体 ” のあり方は、本来、投資信託事業において極めて重要であることも事実です。不確実な未来に対し、自らの想いをファンドに乗せてお届けする体制の死守は、憂いや禍根を残さないための最終防衛線となるでしょう。

とはいえ時代は変わります。さわかみ投信は懐古主義に溺れて時代に取り残されるのではなく、新時代の直販投信を目指していきたいと強く切望しております。具体的には、何より大切な「ファンド仲間に長期で寄り添う姿勢」を WEB 上で表現したいと考えています。ご縁の窓口にお電話一本いただければ親身に助言できるものの、無味乾燥な WEB 取引ではそうはいきません…。かといって WEB 取引無視の時代でもありません。よって WEB 取引においても、ファンド仲間の未来に貢献できるような1アクション、2アクションを導入し、有機質なものへと進化させていきたいと願います。また、東京からの出張セミナーでは全国の方々にお会いできる機会に限りがあります。そこで、全国にさわかみ投信が存在するかのような仕組みを敷き、ファンド仲間がいつでも安心してさわかみファンドや長期投資の概念に触れられるようにしていきます。

この十数年で ESG 投資など社会性を訴える投資手法が確立されてきましたが、正直、実態はまだまだ形式的な範疇にとどまっているように見えます。これは、一般的に運用会社の調査能力の劣化・放棄、そして個人投資家においても儲けを優先する気風が拭い去れないからです。結果的に効果よりも商品販売の面で機能する ESG 投資の本質を、引き続き私たちは本格的な長期投資で実践・証明していきたいと考えます。そのためにも長期投資が齎す、企業、社会、未来のワクワク感などについて今まで以上に分かりやすく語っていきます。付かず離れずのマーケットとの関係は私たちにお任せいただく一方で、未来づくりへは是非とも皆さまにもご一緒していただけるようメッセージを届け続けます。

おかげさまで、日本国民の 1,000 人に一人がさわかみファンドとの関わりを持つようになりました。それが100人に一人となれば、「未来づくりに参加する長期投資家」、「自立して堂々と生きるカッコイイ人生」が日本中に溢れ、それをモデルに次世代へと引き継がれていくことでしょう。ファンド仲間100万人の先にある豊かな未来を目指すためにも、伝統に思考停止せず、さわかみ投信を進化させていきます。そのためにも日々を大切に、ファンド仲間一人ひとりを想像しながら仕事に打ち込むことが肝要です。運用成績の安定成長然り、つまらないミスや事故の撲滅然り、堅牢なシステム構築や法令順守体制然り、一つも疎かにできません。それらを確実にこなした上で、企業として、サービス業に従事する者としての成長を模索しないといけないと考えています。頑なに普通の金融機関になることだけを目指すと、ファンド仲間のみならず社員一人ひとりがワクワクしません。ワクワクしないものに人は魅力を感じず、未来を語る資格はありません。故に2022年は元気でワクワクするようなさわかみ投信をお見せします。それが新年の抱負です。

【代表取締役社長 澤上 龍】

 


 

運用調査部

取締役最高投資責任者
草刈 貴弘

私たちはファンドの質向上を第一に考え、2022年も邁進していきます。昨年はポートフォリオのバージョンアップを掲げ、投資先企業の地域の多様化を進めました。この数年で海外企業の組み入れが増えたことにより、日本企業との違いに気づかされました。指摘される収益力やガバナンスで劣後している部分など、変わらなくてはいけないことが良く分かる一方、何が優れているのかも改めて理解できました。この 5年を振り返ってみても世界は大きく変わり、企業においても大きく差が開いています。その環境の中で本業で社会課題を解決する企業、地域に貢献する企業に焦点を当て、浮ついた世界のマネーフローに惑わされずにじっくりと調査を進め、投資先企業と共にファンドが持続的に成長するよう、チーム一丸となって。新たな取り組みとして、投資先企業とは率直な意見、資本効率での指摘、株主や地域との関係について新たなアプローチを試み、企業価値の向上に貢献できればと考えています。

【取締役最高投資責任者 草刈 貴弘】

 


 

直販部

取締役直販部長
水上 成憲

直販部長就任1年目の昨年は、ファンド仲間の皆さまと直接お会いする機会が限られていましたが、それを逆手に取り、業務運営体制の徹底強化を推進しました。強化の途上、当社経営理念のもとに集った部員は、熱き想いを胸に秘めているものの、それが日々の一つひとつの業務とうまくリンクできておらずチームワークに機能不全が生じていると感じました。その背景には、当社の経営理念は壮大かつチャレンジングであり、解釈は人それぞれで、それに基づく個々の行動を現場レベルに落としこんでいくと様々なチグハグが生じるのだと気づかされました。そこで、目指すべき方向性をより一致させるため直販部の役割を「より多くのファンド仲間から、より大きな信頼を獲得し、より多くのファンド仲間をファイナンシャル・インディペンデンスに導くこと」と明確に定めたうえで、スピーディーな行動を促すため直販部の機能を4つに分類し体制強化を加速させております。本年も、おもしろい世の中を目指し、直販部の役割・機能を一人ひとりが常に念頭におき部員一丸となって業務に邁進していくことを、ここにお約束いたします。

【取締役直販部長 水上 成憲】


情報システム部

情報システム部長
江藤 香織

部長に就任して 2 年の間に、情報システム部にとって大きな出来事が2つありました。一つはコロナの発生、もう一つは東京オリンピックの開催です。このような時には、世界的にサイバー攻撃が急増する傾向にあり、当部ではセキュリティ強化を目標に掲げて取り組みました。今年は、社内システムの強化・最適化を引き続き進めると同時に、お客さまとの接点の 1 つとして、当社らしいオンラインの場を作りたいと考えています。というのも、コロナ禍をきっかけに始めたオンラインセミナーでは、毎回全国各地に住む方が同時に接続されて同じ時間を共有していることに心が躍りました。オンライン上でファンド仲間とあたかも一緒にいるかのように集える場を作り、長期投資をより身近に楽しく安心して感じていただける仕組みを作りたいと思っております。今年もよろしくお願いいたします。

【情報システム部長 江藤 香織】


管理部

取締役管理部長
熊谷 幹樹

管理部は「さわかみファンド」の基準価額の算出を司る投信計理グループ、会社の安全な航海を実現すべく、経理、労務、庶務を司る総務グループ、そして「さわかみ投信」、「さわかみファンド」の面白さを世の中に発信していく広報グループという多機能かつ愉快なメンバーで構成されているチームとなります。2022年は、新型コロナウイルスが拡大しないことを祈るばかりですが、管理部としては、いかなる環境であろうと「ファンド」と「会社」が安心して前進できる礎となるべく着実な業務執行を推進していきます。その一方、コロナ禍においては世の中では「働き方」も随分と変化しました。そんな新しい時代にむけて、さわかみ投信の新しい・面白い働き方についても一つテーマとして追求してみたいと思います。そして、「さわかみファンド」が日本全国に轟くよう、社会への発信・コミュニケーションも加速させていきます。

【取締役管理部長 熊谷 幹樹】


確定拠出年金部

確定拠出年金部長
計倉 宗州

iDeCo という言葉は世の中に浸透してきたものの、NISA と iDeCo を横並びにされたり、どっちがお得?と比較されることも多い。それはまだ iDeCo の本質が理解されておらず、単なる税制優遇の器に過ぎないと思われているからではないでしょうか。資産形成と聞くと、どの商品が人気があるのか? どの商品が儲かるのか? どの商品を使ってお金を増やせば良いのかが注目されがちですが、何のために資産形成するのかまずはゴール(目的)を明確に定めることが大切です。人生のライフプランは人それぞれ、しかし老後は誰もが迎える避けて通れないものです。かといっていくら将来が不安だからといって今を犠牲にする必要もありません。今年も皆さまに「自分らしいお金との付き合い方」を見つけていただき、今を楽しみながらも自立して堂々と生きていくための資産作りのお手伝いをさせていただきます。iDeCo は個別相談、企業型 DC では継続投資教育を行っておりますのでいつでもお気軽にお問い合わせください。

【確定拠出年金部長 計倉 宗州】


コンプライアンス室

コンプライアンス室長
左近充 崇人

「アクセルしかない車は激突します。一方、ハンドルの回し過ぎ、ブレーキの踏み過ぎは進みません。適切な運転を心掛けていきます」年初の月次レポートの抱負にそう書きました。コンプライアンスは一言で言えば法令遵守です。日常生活の至るところに法令は存在しますが、金融業界においても毎年、法令や制度が目まぐるしく変わっています。ファンド仲間の皆さまにご迷惑がかからないよう、資産形成に水を差さぬよう、常に注意を払って臨んでいく所存ですが、あまりに堅苦しいと弊社の良さ、青臭さが失われてしまいます。固ければ固い程良いというのではなく、竹のようにしなやかなコンプライアンス室でありたいと思っています。ともすれば内向きになりがちな部署ですが、元々プレゼンター(数年前は室員の正木と2人で勉強会に回っていた事も!)でしたので、ファンド仲間の皆さまとお会いするのが大好きです。コロナが落ち着き、またワイワイできる時を楽しみに日々邁進します。

【コンプライアンス室長 左近充 崇人】

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