iDeCo? 利回り? 今さら聞けない投資のアレコレを、投資初心者の2人が投資のプロ“さわかみ君”にぶつけます。第11回は「お金が貯まる人と貯まらない人の違いって何?」
お金が貯まる人ってどんな人?
岡 さわかみ君! 唐突ですが、お金が貯まる人と貯まらない人って、どんな違いがあるんですか?日々の行動や思考、お金の使い方などに共通点ってありますか?
さわかみ君 良い人生を送っているか否かと、お金が貯まる貯まらないという話は全然違うということを前提にして、お金が貯まる人は簡単です。支出や消費が少ない人ですよね。貯まらない人は使う人。よくお酒を飲む人とかね。冗談ですが(笑)
岡・五来 ギクッ
岡 この一年、さわかみ君からいろんな話を聞いて、お金が貯まるかどうかは使い方によっても変わってくるのではと思ったんですが、関係ありますか?
さわかみ君 体重と同じで、摂取カロリーよりも消費カロリーのほうが少ないと太る。消費カロリーの方が多いと瘦せる。単純な発想です。例えばある人が収入内で多額の寄付をしていたら、当然お金は貯まりません。逆もしかりで、収入はそんなに多くないけれど、趣味もなくあまり外出しない人は貯まりますよね。「収入-支出」なので、支出が多い人は貯まりづらいでしょうね。
岡 お金を貯めたいなら使うのをやめればいいという話になると、なんだか人生の面白みが少ないように思えてきますね。
さわかみ君 そこで「幸せかどうか」の話になってきます。お金の使い方次第で、自分の現在そして将来の幸福度が変わります。旅行に行った経験や思い出なども一つの財産だと考えられます。
五来 私自身、大学生の時は質素に生きてましたけど、20 代は自分でお金を稼げるようになって、お金を使う楽しさや喜び、それでつながるご縁というものを知り、お金を使うことによって脳の一部が刺激されるような感覚になりました。ただ、これからは自分の生活水準を調整していく時期なのかなって思ってます。
さわかみ君 お金を貯めるなら支出を減らすことが大事ですが、それで心の貧しい人生を送ってしまうのは本末転倒です。減らすものと減らさないものを自分で管理できるようになるというのが大人ですよね。
五来 自分にとって必要なものを理解し、何にお金をかけるかどうかで生き方も変わりますね。
労働量(時間)を減らして収入を増やす方法ってある?
五来 フリーランスや起業する方が最近増えていますが、収入が増えるとそれだけ労働が増えてしまう「労働型収入」に悩んでいるという話も聞きます。病気や事故、出産などで働くことができない時間ができてしまうとその分収入が減ってしまい不安だと…。労働量を減らしても収入を増やすとか、収入をキープする方法ってありますか?
さわかみ君 自分の時間の切り売りで稼ぐことが仕事だとすれば、自分の時間の外でお金が勝手に働いてくれる不労所得を増やすことが考えられると思います。一方、会社員やフリーランスで能力が高い、貢献できる、結果が出せる、かつすごく稼いでいる人って相当な時間働いてると思います。「ある程度稼ぎながら時間は欲しい」、そういった話はよく聞きますが、労働時間の削減と収入アップの両立は、現実的には難しいと思います。
岡 自己投資して「個のチカラ」を上げることと、お金に働いてもらうことは両立できますよね。自分のスキルアップで収入を上げて、その収入の一部を不労所得をつくるための投資に回すとか。
さわかみ君 いろんな考え方があります。自分の能力を上げるためにはまず、時間とお金を自分に投資する必要があります。そのため、不労所得を増やす原資は少なくなってしまいます。しかし、自己投資により将来自分の能力が上がることで稼ぐ力が身に付くのであれば不労所得を増やすことよりも結果的に安心した生活を送ることができるのではないでしょうか。
五来 なるほど。そう考えると私は今は自己投資の時期ですね。
さわかみ君 そういった個のチカラを引き上げるためには、後で楽になることも考えて、あまりお金の不安とかを考えずに全力投球したほうがいいかもしれませんね。それと、これらを行うためには身体がすべての資本になるため、身体のメンテナンスも大事だと思います。病気になって動けなくなったら元も子もありません。最近ではトレーニングなどで鍛えている方が多いですよね。車をメンテナンスしていつでも走れるようにしておくというイメージでしょうか。
岡 健康第一に、いつでもフルスロットルで走り出せるように個のチカラを上げます! ありがとうございます。