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【石田 隆一(管理部)へのインタビュー】
長期投資だよりの制作や web ページの編集等の当社からお客さまへの様々な発信物は、当社のインハウスデザイナー(※1)2名がスピード感を持ってデザインしています。今月はそのうちの1人である管理部の石田隆一にスポットライトを当てたいと思います。
※1:デザイン会社やフリーランスではなく、一般的な事業会社に勤めながら、社内でデザイン業務を行う担当者

(左から)管理部 石田 隆一・加藤 宰敏・鋤﨑 隆也


長期投資だよりを支える仲間たち

水上 早速ですが石田さん。長期投資だよりを裏方として支えるあなたが、なぜ紙面の表舞台へ出ようと思ったのですか?

石田 あんたが強制的に指名したんやないか!!

水上 といった感じで、今月はワイワイガヤガヤで進めていきたいと思います(笑)


なぜデザインの道へ?

水上 本音で話を聞きたいのでいつもの呼び方で進めるね。石ちゃんは、なぜデザインの道を選択したの?

石田 鉛筆さえあれば、発想次第で何でも表現できることに楽しさを感じ、子供の頃からよく絵を描いていたので絵描きになりたいなと自然に思って育ちました。

水上 目指したの?

石田 年を重ねるにつれ「絵描きで飯を食えるのか?」と思い、諦めかけていた時に何かのきっかけでデザインという分野を知り「こういう表現分野もあるんだ」と思うようになりました。そこから再びクリエイティブ系の分野で生きていこうと決め、デザインの専門学校に進んだのち、大阪のデザイン事務所に入社しキャリアをスタートさせました。


ブラック企業も悪くない!?

水上 そういえば、石ちゃんって仕事を仕上げるのとても早いよね?

石田 十数年前のデザイン業界は大抵がブラック企業というのがお約束で、私の事務所もブラックで来る日も来る日も休みなく制作していました。思い返すと大変でしたが、“ 徒弟制度 ” が色濃く残る環境で働いたあの頃は“修行”だったのかなと思います。広範囲にデザイン業務に触れることができたおかげで技術や根性が鍛えられたのは間違いなく、それが私の血肉になっていて今の仕事に活きています。とはいうものの、もう少しお給料は欲しかったですけどね(笑)

水上 その経験を経て当社へ来たんだね!

石田 いえ、その後にボツワナに行きました。


アフリカより愛をこめて

水上 ボツワナ!?

石田 家族の事情で5年間務めた事務所を急遽辞めて、当時、実家のあった鹿児島へ帰らざるをえなくなりました。状況が落ち着き、何をしようかなぁと思っていたところ、電車の中で “ 青年海外協力隊 ” の募集広告に目が止まり説明会へ参加しました。

水上 しかしなぜボツワナに? 他にも行くところあったでしょ?

石田 説明会で「ボツワナ/デザイナー」という案件を発見し、何となく試験に行くと一発で合格。もはやこれは運命だろうとあえて自分を勘違いさせて、そのまま一直線でアフリカに飛んでみました。

水上 フットワーク軽っ!! どんな仕事してたの?

石田 ボツワナはアフリカ大陸南部に位置する国です。そこで3年間、国立の美術館兼博物館で、現地の同僚へ向けたデザイン指導や様々な広告を制作しました。看板、地図、チラシから始まり、世界遺産に関わる大きなプロジェクトにも参加しました。同じボランティアとして派遣された様々な分野の人達との出会いは刺激的で、また、現地の同僚とは現地語や英語でコミュニケーションを取りながら仕事をしていくという日本では味わえない経験により、性別、人種、考え方そして生き方などありとあらゆる多様性を体感したような気がしています。


たどり着いた先はさわかみ投信

水上 あの~、当社の話はまだ?

石田 これから、これから。7年ほど前にアフリカから日本へ帰ってきて、「そういえば東京で働いたことがないから、仕事探してみるか」と思って、人材派遣会社を通じてさわかみ投信を知りました。

水上 それもフットワーク軽っ!!

石田 入社前に複数の社員と話したのですが、そのうちの1人に世界一周旅行を経験した西島さん(運用調査部)がいて、アフリカの話で盛り上がったのが入社のきっかけとして大きかったですが、当時は「投資信託って何?」、「さわかみ投信?聞いたこともない。大丈夫かここ?」と疑問ももちろんありました。金融に関する知識も全くなかったため、入社に少し躊躇したのも事実です。

水上 畑違いすぎるのによく辞めなかったね。

石田 働いているうちに少しずつ会社や業務内容を理解していき、この会社が20年以上にわたり販売しているさわかみファンドが多くの方の将来に貢献できるものであると認識できたからこそ、今も働き続けています。その間、多くの仕事を同僚と一緒にこなしてきましたが、そんな彼らは今では戦友のようなものであり、バカな話をしてばっかりの友達であり、仕事熱心な良い先輩・後輩です。そんな彼らのために、役に立てることがあるだろうかと考えた末、2019年から正社員となりデザイン以外の業務も経験しつつ今に至ります。

水上 いつもクールな石ちゃんだけど、熱いところあるんだね。では最後に、石田隆一にとって “ 働く”とは?

石田 どこで聞いたか忘れたのですが「人生においては一人ひとりが主人公」というセリフが、なぜか私の人生において印象に残っています。振り返るとこの考え方が足りなかったかなと自省することがあります。社会に出て働くということを想像し始めた時、当時は「何かを表現していきたい」と思いましたが、家庭の事情もあり、現実的に「生きていく」ためにデザイナーという道を選択しました。この選択が間違っていたとは思わないのですが「もっと面白い選択はあったんじゃないか?」と考えることはあります。もし、いろんなトラブルや他人の意見・偏見なんか無視して、いきなり自分の歩きたい道を選んでいればどうなっていたのだろうと思う時はあります。そのため、最近は遊びのような感覚を持ちながら働くようにしています。精いっぱい一番良いモノ、人に伝わるモノをつくり、自分や誰かにとって一番良いと思う行動を選んでいく。伝えるべきことは伝える。悔いを残さず、仕事=人生を最大限楽しんでいきたいと思っています。なので、自分が関わるデザインの仕事にはなるべく妥協したくないし、もし水上さんのセミナーが面白くないようなことがあれば、役員であろうとなかろうとちゃんと伝えようと思います。“ ツマラナイ ”と…(笑)そういう悔いのない “ 最善 ” の選択の積み重ねが会社への貢献に結びつき、さわかみ投信がより良い方向に向かっていければいいのではないかと思います。

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