放熱性の高いセラミック基板で世界トップクラス
開発難易度の高い製品へのあくなき追及がDX/EXの時流を捉える
セラミック基板事業から電子部品/電子デバイス、半導体製造に使われる石英ガラス、それらの技術を活かせるLEDモジュールなどへと事業領域を拡大することで成長してきた企業です。窒化アルミニウム基板やアルミナジルコニア基板などで世界シェアが高く、高熱伝導基板全体では世界シェア60%を有しています。これらのセラミック基板は高い熱伝導性をはじめ、絶縁性や半導体と近い熱膨張性を有しており、それらの特性を求める付加価値の高い製品に採用されています。例えば、データセンターに使用される高出力の光発振子やxEV車のインバータ向けに伸びています。今後も電子機器の高性能化や高集積化、微細化、薄型化が進み、局所的に発生する高熱による性能低下や破損を防ぐためにも放熱に対するニーズは高まると予想されます。また「品質経営による顧客の創造」を掲げ、ユニークな品質至上主義のメーカーを目指されています。取材から得た情報では、他社のできないことをやる、過当競争をしない方針が明確であり、品質と技術を基に長期的な企業価値向上のための価値観と仕組みが醸成されているものと考えています。
【ファンドマネージャー 坂本 琢磨】