世界200以上の国と地域に張り巡らされたオンライン決済ネットワーク
誰もが金融サービスを手軽に利用できる金融包摂を目指して
同社の事業はインターネットでの決済サービスから始まりました。現在では世界中でPayPalのサービスが利用され、アクティブユーザーは4億2500万人を超えています。ダン・シュルマンCEOは、24時間現金もクレジットカードも携帯電話も持たずホームレスのように過ごした際、貧乏だと金融サービスは高くつき不便であることに衝撃を受けたといいます。この体験を経て、あらゆる人々が金融サービスに手ごろな価格で安全にアクセスできる（金融包摂）世界を目指し、安い手数料で個人間や国際送金、独自の方法で与信を行い、従来では融資を受けられなかった中小企業や個人に対するサービス等を次々と展開してきました。日本に住む私たちはPayPalを利用する機会が限られていましたが、2021年に買収した日本の後払いサービス(BNPL)Paidyを足掛かりに、今後サービスが浸透していくかもしれません。将来は先進国に留まらず世界中で同社のサービスが普及し、ビジョンとして掲げる金融包摂が達成される日を私は心待ちにしています。
【アナリスト 井田 健二郎】
