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多死社会を迎える日本で地域医療を支える最後の砦

 

日本財団が行った意識調査によると、人生の最期を迎える場所として58.8%の方が自宅を希望されたそうです。かつては8割を超えていましたが、「家族等の負担にならないこと」を理由に自宅以外を選ぶ方が増えているようです。
一方で、国は高齢社会で増え続ける医療費を抑制すべく病床の削減に取り組んでいます。病院は治療を施すところであり、必要な治療が終われば退院させ、必要に応じて通院してもらい、限りある医療資源を適正に振り分けることは理解できます。しかしながら、積極的な治療は必要なくとも、がん終末期の方や人工呼吸器を装着された方や特定疾病難病の方など、医療的なケアが必要な方はたくさんいらっしゃいますが、少子化による核家族化や高齢化が進む現状では、自宅で看ることが困難な家庭が増加しています。
同社はそういった医療依存度の高い患者に特化し、療養する場としての「医心館」を展開しています。この医心館は、有料老人ホームに医師の往診と訪問看護、訪問介護をミックスすることで、医師不足に地域医療の存続が危ぶまれる地域での展開も可能としています。看取りのあり方は時代と共に変化しますが、安心して最期を迎えたいというのは誰しも想うものでしょう。最期を看取る医心館の存在が多くの方の「生」と「死」を安らかにする存在であり続けるために応援したいと思います。

【アナリスト 西島 国太郎】

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