このコーナーでは、さわかみ投信の社員が日々過ごす中で気になったテーマや学びを、社員独自のユニークな視点から皆さまにお届けします!
業務から感じる、お客さまの本音
当社はお客さまの財産形成を通じて、想いのこもったお金で未来をつくる事がさわかみ流の長期投資だと伝えております。しかし実際の日々の業務の中では、“ 長期” という言葉に引っかかってしまい、投資に踏み込めない方が多いという印象を受けております。お客さまからは「もう歳だから投資はしない方がいいのかな?」や「自分は高齢だから正直、投資か貯金か迷っている…」といったお問い合わせをいただく事もあります。投資は考えるけれども、長期にはできないな~というのがお客さまの本音ではないでしょうか。
では、“ 長期” とはいったいどれくらいの期間の事なのでしょうか。10 年? 20 年? 30 年?
さわかみファンドは、“永期投資”?
当社がいう長期とは“ 長い” というよりもむしろ“ 永い”を意味していると考えます。なぜなら未来づくりには終わりがなく、未来永劫続くものだからです。そういった意味では“ 永期投資” と言えるでしょう。さわかみ投信の創業者である澤上篤人が、一般生活者のための“ プチ” プライベートバンクのような存在を目指して創業したことを考えると、“永期”の方がふさわしいとさえ感じます。
しかし、永期と言われても、一人の人間が永遠に生きる事はできません。あくまでも資産を次世代に繋いでいくことで“ 永い” 投資が可能となります。
皆さまの中には今後、どのように資産を子や孫に繋げばよいかを迷われている方も多いのではないでしょうか。その迷いや悩みに対して、「ファンドを贈る」という選択を紹介させていただきます。
贈り物として世代から世代へと繋がれたさわかみファンドは、お子さま、お孫さまを通じて30 年先、50 年先、100 年先も子孫やその家族のために働き続けてくれます。ファンドを通じてその時代の未来づくりに必要な企業に投資をする事で、将来からリターンを得ることができ、資産形成へと繋がっていきます。また、自分の財産をファンドという形で次世代に繋ぐことは、あなたの想いや生きた証を、子、孫、ひ孫、玄孫、来孫、昆孫、仍孫、雲孫と“ 永期” に繋ぐことが可能となります。自身も、遠い先祖の子孫である事を考えたとき、もし各先祖が繋ぎ残してくれたものがあるとしたら、必ず感謝の念が湧きます。
「御社とは200 年前の先祖からお付き合いしている」
「うちの先祖は創業者と話したことがきっかけで150 年前にさわかみファンドを始めた」
こんな会話が飛び交い、さわかみ投信が今日と変わらず、一般生活者の財産づくりをお手伝いし続けている。そんな未来を想像しております。
大切な節目を迎える時、これからの自分の幸せを考えると同時に、財産の一部をファミリーアセットとして次の世代へ繋いでいく選択も、これからのテーマとして前向きにご検討いただければ幸いです。そしてこれを機に、ファンドを贈る相手との会話を通じて、あなたがこれまでファンドを保有してきた理由、なぜファンドを贈るのか、さわかみファンドとはどういったファンドなのか、といった事をじっくりと話し合う機会としていただければと思います。
長期投資で得られたものがある!
私自身も長期投資を始めて早10 年以上が経ちますが、本当に続けていて良かったと思うことが一つあります。それは、長期投資が資産形成に大きく貢献してくれている事はもちろんのこと、それ以上に、ファンドを保有する中でレポートや長期投資だより、勉強会を通じて、今は自分の働きとお金の働きの二人三脚で生きる必要がある時代であることを学べたことです。投資とは無縁と考える全ての方にこの考え方に気づいてほしいと思っており、さらにはファンドを贈る選択が、贈られた相手にとってこの考えを意識するきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。
【確定拠出年金部 新田 智洋】
2019 年入社。前職は建設業に勤務していたが勉強会を通じてさわかみ投信に興味を持ち、転職を決意。2008 年からのファンド仲間の側面も持つ。