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目指す未来は安全・安心な社会の構築

3月4日、高知県にある株式会社 技研製作所(以下、技研製作所)の高知本社とRED HILL 1967に23名のファンド仲間の皆さまと訪問しました。技研製作所は世界初の「圧入原理」を実用化した杭圧入引抜機を軸に、製品の研究開発だけでなく、「工法革命」を掲げ、新たな工法の提案で建設業界に新風を吹かしている企業です。この説明だけですとなかなか伝わりづらいのですが、今回訪問したRED HILL 1967は「百聞は一見に如かず」をコンセプトに同社の製品や技術・実績が実機とともに数多く展示されており、社員の方々の明るく元気な説明と相まって理解度は一気に増します。こちらでは引き抜く力を利用して打ち込む「圧入原理」の仕組みを体感できる設備もあります。また実機見学では屋外展示場に10数機展示されており、橋脚補修など制限のある工事を可能とする新しい機械も拝見しました。他にも電動の機械や遠隔で機械を操作するシミュレーション、さらには宇宙開発プロジェクトの取り組みなどその技術力の高さに参加者からは感嘆の声が上がっていました。災害の激甚化や人手不足、環境対策など様々な社会課題に真摯に向き合って取り組まれている姿を確認できました。

高知本社では技研製作所が設計・開発した技術を元にパッケージ製品化した「エコパーク(機械式駐車場)」、「エコサイクル(機械式駐輪場)」の稼働を確認しました。それぞれ所定の位置に車や自転車を配置し、後はカード操作だけで1分程度で機械が入出庫を行う仕組みです。参加者からは自分の住んでいる地域にもほしいといった声が多くありました。この製品開発の発想起点は、杭には構造物を支えるだけでなく、さらなる付加価値を生み出すことができるのではないかと考えられたところから始まっています。初めから駐車場や駐輪場を作ろうとしていたわけではなく、自社技術の優位性を製品化したのです。「エコサイクル」は1基で200台以上の自転車を収納でき、既に大都市圏から普及してきており、駅前などの駐輪問題解消に貢献しています。
また今回、施工実績並びに海外経験も豊富な技研製作所の代表取締役社長CEOである大平様と弊社取締役最高投資責任者の黒島との対談も行いました。前例のない新しい技術や工法というのは普及しづらく、まして海外では国ごとに求められることが違うのでより困難になります。対談では欧州をはじめ米国やインド、台湾での実際のお話や将来に向けての取り組みなど聞き手を引き付ける話題が多く、参加者からはとても有意義な時間でしたとの感想もいただきました。

同社の創業者である北村精男氏は著書で「いくら豪⾬があっても浸⽔がなかった、堤防が破堤せず構造物に被害がなかった、⼈やモノが無事だった場合は自然災害があったとは言わない。故に防災構造物が本来の目的を果たし、⼈やモノを守り切れば、自然災害はなくなるのである。」と書かれています。さわかみファンドはこれからもともにいい社会をつくっていくために技研製作所を応援していきます。

【運用調査部 アナリスト 鈴木 潤】

 

 


 

~ツアーの様子~

■12:00 バス移動および会社説明

■12:40 RED HILL1967見学

▲創造館:過去から現在までの様々な製品を展示

▲実証展示場:高さ制限対応の製品

▲展示ホール:創業者の想いから宇宙開発PJ までパネル展示

 

 

■14:10 バス移動、高知本社見学

▲▼エコパーク・エコサイクル:写真は地上式製品で、地下式製品もあります。

■15:00 社長対談・質疑応答

▲株式会社技研製作所 大平社長×弊社CIO 黒島による対談、質疑応答。映像とともに海外実績や将来に向けての取組みをお話しいただきました。

▲左:株式会社技研製作所 大平社長、右:さわかみ投信株式会社 最高投資責任者 黒島 光昭

 

 


 

ご参加者の声

●全く知らない企業でしたが,今回のツアーでとても社会貢献されている企業であることを実感し、また、身近に感じることができました。素晴らしい会社を応援されているさわかみファンドも知ることができよかったです。ありがとうございました。

●社長をはじめ、社員の皆さんの目の輝きと笑顔が素敵でした。ぜひ、これからもそれぞれの能力を発揮され、社会貢献へとご活躍ください。応援しております。

●日本の最重要技術を保有されている事がよくわかりました。これからも技術を磨き世界で活躍して頂きますよう応援しています。

●これからも日本のみならず世界展開して社会へ貢献してください。

●社員の受け入れ体制と、実際の説明が素晴らしかった。社長さんのお話が非常に良かったです。

●街中を見るときにこの工法があるかどうか関心がわきました。次の機会があれば参加したいです。

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