セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』
SEMINAR QA
ファンドの口数がこの数年減少しているが、その理由はなんですか?
- #ファンド売買
回答者による回答
一般的な回答としては、ファンド仲間の皆様の年齢上昇が理由となります。30~40歳代中心で始まったさわかみファンドも、おかげ様でもうすぐ20年です。したがって、これまで将来のために積み立ててきた方々が、次第に生活のために引き出していくステージに入ってこられたのです。積立額は月1~2万円が平均ですが、引き出し額は20万円などおのずと大きくなりますね。よってファンド運用が長くなるほど引出し過多になるのは自然なことなのです。但し、さわかみファンドがもっと強く長期投資の必要性を訴え、これから投資を始めようという新しいファンド仲間を巻き込めていたら、状況は違っているかもしれません。今はまだ全面的に買い向かうぞという相場ではありませんが、いずれそういう時期が来るのであれば、その時こそ私たちは10年後を見据えて多くの方に長期投資による未来づくりに参加してもらいたいと心しています。
口数が減るということは、買うよりも売る金額が多いということです。お客さまにお聞きすると、利益確定してまた下がった時に買いたい、車・リフォームに使う、年齢的に整理したい、様々です。増えて使って頂くのは冥利に尽きますが、投資を終わりにせず、10年、20年後のご自分のため、お子様お孫様のため、社会的課題を解決する企業を応援し、ひいては良い世の中をつくるため、またぜひ買っていただきたいです。
買付金額が増加していないためです。これは、現状の相場も関係していると思います。過去と比べると、相場環境が良いためお客様の心理が買付よりも解約に傾いていると考えています。一方で、相場が下落したタイミングでは多くの買付注文があります。これは、弊社が以前より長期投資について発信してきた結果、お客様に長期投資をご理解いただけている証だと考えています。さわかみファンドは今年で20周年となりますが、お客様と強固な関係を持っていると自負しています。口数の減少幅が少なくなっていることから、逆回転の始まるときは近いはずです。
さわかみファンドが生まれた1999年に比べ、ノーロードや直販型の投信も増え、お客様においても選ぶものが増えたことと思います。しかし財産づくりに重要な長期投資という考え方が、まだまだ日本に根付いていないということを踏まえると私たちの努力不足である点が否めません。日本証券業協会のアンケートでは証券投資の必要性はないと75%の人が回答している実態を踏まえても、我々のやるべきことが多々あり、気持ち引き締め取り組んでまいりたいと思います。