セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』
SEMINAR QA
投資には再現性が重要と伺いましたが、再現性とはなんですか?
- #投資運用
回答者による回答
ラッキーな結果は所詮ラッキーでしかない。再現性ある結果を求めるならば、結果に至る過程を磨き込むべし・・・これは弊社の職場精神です。長期での投資運用は、企業を応援するという哲学を持ちつつも、振り子のように動く相場をリズムよく乗り越え資産を最大化させることが肝要です。将来の読み込み、リズムよく乗り越える、その両方の機会を重ねる度に向上させていくことこそ再現性です。そのためには自らの推を論で武装し、過去検証を怠らずその上で将来を構想します。一例として、企業調査においては10年先までの企業の予想財務諸表をあらゆる角度から検証し、作成します。1年経てばその分の読みに対する結果がでる。それをもって更に10年先を構築する。これを繰り返しているうちに、大きく外さない調査分析が蓄積されていくのです。
偶然的にではなく必然的に同様な結果をまた出せるということです。私たちはお金に働いてもらうという考え方を持っています。未来のために夢や想いをのせてお金を送り出す。それが世の中の役に立ってリターンとして戻ってくる。これは働いてお金を稼ぐというのと同じ考え方です。長期投資はこのような考え方をベースに持っており、世の中の道理に従っている合理的な考え方です。これは博打(投機)とはまったく異なる考え方であり、再現性が確保できるのです。
一発当ててやろうという投資方法ではなくて、利益の出し方が再現できる投資方法です。さわかみ投信では、投資先をじっくり選び、その後は毎年投資先企業の業界や企業自体について理解を深めて投資判断の見直しを行っています。昨年、ドイツで開催された国際産業用ロボット展に投資責任者と担当アナリストに同行して、調査方法の現場を見てきました。短期的の株価変動に着眼を置かずに企業価値に着眼を置くこの調査方法は、投資期間が長くなればなるほど再現性が高まることを肌で感じました。