セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』

SEMINAR QA

いい企業の定義を教えてください。企業名とかではなく、どんな企業がいいと思うのか、皆さんの考えが知りたいです。

2019.08.30 —
40代女性
1件のコメント
  • #投資運用

回答者による回答

すごいなと思える企業はたくさんありますが、私個人としては、未来を見据えた判断ができ世間に流されず虎視眈々とその時を待つ覚悟を持った企業に惚れます。昨今の金余り経済は資産価値の上昇を齎しています。結果、企業経営にとってむやみに成長投資(設備投資・人材雇用など)を推し進めるべきタイミングではないとの考えもできるはず。しかし世間は企業の効率経営を是とし、株価上昇を期待し、そして成長機会がないなら配当や自社株買いなど一株当たりの価値向上を求めます。波のようにうねる景気を見越せば、大きく勝負する時期もいずれ来るでしょう。それまでじっと耐え、且つ投資家やステークホルダーに理解を促す企業さんには骨があると感じませんか? 投資も同じで、安くなるまで待つ時期がありますよね。

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目先の利益ではなく、10年後20年後の姿を見据えて経営判断をしている企業がいい企業だと考えます。例えば景気が悪くなった際に、利益をあげる方法はいくつかあります。材料費を下げる、人件費を抑える、研究開発を減らす、設備投資を控える等ですが、企業が一時的な利益を取るか、10年後20年後の姿を見据えるかによって、経営判断は大きく異なります。将来の芽となる研究開発費をできるだけ守ろうとする企業は、もちろんそれだけでは判断できませんが、いい企業の一例だと私は思います。

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さわかみファンドが「いい」というのは、一言でいえば社会課題を解決しようとしている会社を指します。もちろん今の社会基盤を支えてくれている企業も同様です。その上で私が考える「いい」というのは、時代に振り回されず軸のしっかりした企業(経営者)という点があります。これは旧態依然ということではなく、たとえば今の時代には働き方改革が声高に叫ばれていますが、「本当にそれでいいのか?」と警鐘をならす経営者がいてもよいはずです。時代の潮流に乗って稼ぐ企業だけでなく、本当に大切なものを見失わないことも重要です。このように「いい」というのは人それぞれの視点があり、お客様にも独自の「いい」と思うポイントを持ってみると、企業への親近感がもっと持てるかもしれませんね。

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さわかみファンドでは本業で社会課題を解決する企業、そして地域活性化に資する企業に投資をしたいと考えています。一方、投資したいかを抜きにした個人的な考えですと、社員がその会社に一生懸命で、自社の商品に誇りを持っている、また自分の家族に胸を張って言える仕事や会社かどうかがすごく大事だと思います。そういう人たちが集まっている企業は良く、そして強いと思います。

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