セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』
SEMINAR QA
さわかみファンドのポートフォリオを見て、自分で個別企業に投資をしています。その方が信託報酬もとられず、正直成績につながると考えています(さわかみはインデックス化しているため)。どうお考えですか?
- #投資運用
回答者による回答
ご自身の財産形成のことですので、もちろんご自由になさってください。ただし次の3点を知っていただきたく。まず、さわかみファンドは5~10年先を見越した運用をしているため、レポート発送時のポートフォリオは変化していくことが前提です。したがって発送日現在の状況だけでご判断されないように。次に税金について。通常、非課税口座以外では株式売却時に課税されるため、仮に高値で利食えても税金分だけ財産が減ります。一方でファンドは、ファンド内の売買においてキャピタルゲイン税がありません(ファンドの最終受益者である皆さまが利益を出したときに課税)。よって、高値圏で売却して得た現金を次の相場下落時にフル出動できます。ファンドを通じて財産を築いた皆さまが必要な分だけ引き出し使っていただけるのであれば、残った分の雪だるま効果は永続的に続くのです。なお長期で見れば、さわかみファンドは信託報酬控除後でもインデックスに大きく勝っています。ファンド仲間の皆さまとの連携、アロケーション等の長期運用、そして一定規模を持ったファンドだからこそ企業の成長を応援できるから。それらが再現性を生み、また再現性こそがさわかみファンドの強みです。最後に、私たちの本意は「さわかみファンドに任せていたら財産もできていた」というものです。難儀な企業選定や市場ウォッチなどは私たちにお任せいただき、できればその時間をお仕事やご家族との時間にあててください。投資が趣味であれば別ですが…。
投資の参考にしていただき、ありがとうございます。売買のタイミングではなく、さわかみ投信の長期投資家としての視点をご確認いただければ嬉しいです。と言いますのも、ポートフォリオは過去の運用判断をお示ししたものであり、お手元に月次レポートが届くころには、ポートフォリオにある企業さんについて私たちは異なる判断をしているかもしれないからです。また、さわかみファンドの一日ごとの基準価額の動きはインデックスファンドと同じようになることがあるとしても、運用は全く別物です。さわかみファンドがファンド仲間と一緒に企業を応援してきたことは長期的には成績として違いが出てきます。一方で、さわかみファンドをきっかけに長期投資家として個別に応援したい企業さんを見つけてくださったならとても嬉しいです。運用報告会や企業訪問ツアーで是非ご自身と一緒に社会をつくっていきたいなと思う企業さんに出会っていただければと思います。そうお考えになったのであれば、意義を感じながら投資することができ、結果として成績につながると私は考えております。