セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』

SEMINAR QA

長期で投資をすればリスクが低下すると言われていますが、私としては中長期的なことは予想しにくくなりリスクが高まると思います。いかがですか?

2022.08.01 —
30代 男性
7件のコメント
  • #投資運用
  • #景気経済
  • #他金融商品

回答者による回答

短期の変化は偶発的な、または感情のブレなどから起こり得ますが、長期になればなるほど、その変化は社会課題や人の営みそのものに起因するようになります。よって遠い未来よりも明日の方が予測不能だし、なにより自らが主体的に関与できません。変化は恐れるものでなくビジネスチャンスです。金融商品は様々ですが、その中で唯一、株式=企業=人の集合体のみが変化に対応できる性質を持ちます。最大のリスクは「対応できないこと」です。まずはご自身の対応力を高め、そして対応力の高い株式に投資をすれば、他の商品よりよっぽどリスクは抑制されると思われます。

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長期というと「スマホの流行やコロナ感染等を10年前に予想できないのでは?」と質問をいただくことがあります。予想できないことには投資しないと決めてしまえばリスクは低下します。例えば、世界人口は毎日約18万人増加しています。これは満席の東京ドーム3~4個分の人口です。国連のデータでは2050年には97億人になると予想が出ています。人口は国ごとの出生率と死亡率から算出できるため、ある程度確度の高いデータとされています。そうなると、当然足りないものや社会課題が出てきます。コロナ等の近い事象につい目がいきがちですが、一方で10年20年先の未来にも予想できる大きな変化が待っていて、企業は数十年前から準備しています。このような視点で企業をよく観察し企業価値の高まりに着目するのが長期投資です。社内で運用調査部の社員と話をすると、長期投資は地に足のついた投資だなとつくづく感じます。

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長期投資をすればリスクが低減されると言われますが、これは投資期間が長いほど平均に近づいていくという特性に基づいた話です。例えば、地球の平均気温は期間が長くなるほど数値のぶれは大きくなりますが、サンプル数が多いほど平均気温に近づいていく、といった感じです。長期投資が優れているのは、ちゃんと企業の価値を見極めることができれば、実績が伴うところにあると考えています。株価は短い目で見ると何が理由で変動したのか説明できませんが、長い目で見ると企業価値に近しくなっていく、と言う特性があります。だからこそ、強い企業に投資をすることで、その成長の果実を得ることができるのです。

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未来が先であるほど予測は難しく、上がるか下がるか当てようというのはリスクが高いと思います。私は長期投資のリスクが低いというのはそういった話ではないと思います。長期とはつまり時間を味方にして上がったら売り、下がったら買うことができる…結果が出るまで待つことができる方法だからリスクが低いと考えます。更に複利の効果も期待できる商品なら、より財産は積み上がります。短期間で一定の利益を目標にしている人には向きませんが、ゆっくりじっくり自分は本業に集中し、その合間にお金にも働いてもらうという考えの方にはおすすめの方法だと思いますよ。

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長期投資(長期でのつみたて)の最大の利点は購入機会の分散化とそれによるリスク逓減です。マーケットの将来を正確に予測することは不可能であり、今の基準価額が高いか安いかは誰にも分かりません。そのような不確定要素の多い現実に対して、妥当性のある行動とは、降りかかるリスクを極力減らすことです。投資期間を長く設定すれば、複利効果により相場の暴落や不確実性リスクにも対応できますが、短く設定してしまうと、損得勘定だけで判断しがちになります。何かの試験に望む際、一夜漬けで挑むのと以前より対策しているのとでは期待値は後者の方が高いはずです。同じことが投資でも言えると考えております。

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投資の再現性が極めて重要だと考えます。再現性のある企業とは、生活者のニーズの変化に伴い、設備投資をした時などは、一時的に利益が減るかもしれませんが、新しく提供した商品の需要が高まるにつれて、その企業価値(利益)も徐々に高まっていく存在であるということです。【設備投資→新しい商品の普及→企業価値の上昇】といった流れで、企業成長のリターンを得るには、短期よりも長期投資の方が向いていると思います。

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私は長期投資のリズムを、ファンド仲間、企業、弊社の3者で理解しあって伴走すれば、人生の山谷の振れ幅を小さくして、三方良しのお金が回っていくと思います。結果的にファンド仲間の皆さまの長期的な資産形成というリターンで戻ってくるのです。調子のいい時は何も問題はないのです。谷をどうやって凌ぐか、お互い覚悟を決めるための対話と共感が大変重要です。3者が目指す未来の夢と希望を共有→そのためになくてはならない企業をしっかりリサーチ→買いたたかれる状況で応援買い→業績・株価の回復→株価上昇の過熱→次の応援買いのための現金作り(論理的な売り)→次の応援買いからのリズムの繰り返し→リターン=資産形成+次世代に残したい企業・商品・サービス→そうあって欲しい未来…。我々アナリストチームは推(夢、希望、社会の将来像)でイマージネーションを飛ばし、そこからバックキャストして論理的に企業を調査します。広く、深く、遠くと発想を飛ばす過程は非常に楽しいです。経験的に、調べれば調べるほど、その企業の良さが浮き彫りになります。すると、応援買いする覚悟が決まります。まとめますと、三人四脚の社会のあるべき将来像の共有とそこからバックキャストした泥臭い長期視点のリサーチがあればリスクは小さくなります。

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