セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』
SEMINAR QA
米国株など海外のほうが運用成績がよさそうなのに、日本の企業を中心に投資をしているのはなぜですか?
- #投資運用
- #商品性格
回答者による回答
現在のような円安局面、かつ著しく人気化した米国株で本当にこの先の運用成績が確保できるか・・・冷静に運用効率のみを考えても、タイミング的にはむしろリスクが大きいと思います。そもそも日本企業は海外企業と比べて劣っているのか? そんなことは決してありません。ただし課題はあります。経営の迅速性の欠如、後ろ向きな法制度、活気のない株式市場。日本企業の置かれた状況、文化など変えるべき点は山積みです。しかし課題があるということは改善への道が残っているということです。いずれ経済の国境が完全に消え、地域性として双方の文化を尊重し合える世界になって欲しいと私は願っています。その時は日本企業・海外企業ではなく地球企業となるでしょう。最後に、ではなぜ今、日本企業を中心に応援しているのか・・・それは下記の通り、他のさわかみ社員と同じ想いです。
以前当社の創業者から、スイスの国民はネスレなどのスイスの国際優良企業に投資をして安心して財産づくりをしていると聞いたことがあります。私はその話を聞いて、日本もそんな風になったらいいなと思いましたが、皆さまいかがでしょうか。ご賛同いただけるようでしたら、それこそさわかみファンドが目指す道です。知らない海外の企業に投資するよりも、国内の知っている企業に投資をした方が安心ですよね。雑誌やニュースを見ると、米国株がすごくて日本株はいまひとつのような印象を受けます。ですが私たちの投資先企業の中には、投資期間中に株価が5倍以上になった企業はいくつもあり、日本企業でもきちんと調査して選別投資すれば十分財産づくりができます。あとは為替ですね。海外への投資の比重が高いと、せっかく投資先企業が成長して株価が高くなっても、換金時の為替次第でマイナスになる可能性があります。私たちは日本に住むお客さまの資産の最大化を目的に運用しているため、できるだけ為替の影響を受けないように日本企業メインで投資をしているのです。
アメリカだから買う、ということはありません。そもそものところでは、私たちは国というよりは個別の企業を見て投資をしています。現代のようなグローバル社会では、多くの日本企業が海外でも大きな売上を上げていますから。一方で日本企業が多いのは、国内企業を長期投資で応援することで、日本社会をもっと盛り上げていきたいという想いがあるからです。毎年開催している運用報告会に来ていただければ、日本企業もまだまだ負けたもんじゃないぞ!という気持ちになるんじゃないかと思います。