セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』

SEMINAR QA

さわかみグループではサーフィンを応援しているそうですが、なぜですか? 長期投資と全然つながらない気がします。

2023.12.01 —
50代男性
4件のコメント
  • #グループ

回答者による回答

 人は時に、先入観を外せずに思い込みで物事を見てしまいます。サーファーと聞くと素行が良くないなどのイメージもあるでしょう。しかし実際にサーファーに会うとそのイメージが崩れ、むしろ色眼鏡をかけていた自らを恥ずかしく感じると思います。自然を相手にする極めて過酷なスポーツに挑む彼らは、自分の生活スタイルを変え、暑い日も寒い日もコツコツと毎日海で練習をしているのです。
 私たちがそんなプロサーファーに出会ったのが2011年のことでした。東日本大震災、そして原発問題の風評被害を恐れたスポンサーが離れ、伝統的な大会の存亡危機の最中でした。海を守ろう、海に囲まれた日本だからこそ海から目を背けてはいけないと、彼らは水質調査を行いつつも海の安全性を説き、そして自ら海に入ってそれを証明し続けました。そのような折、縁あってさわかみグループのソーシャルキャピタル・プロダクションに相談が持ち込まれたのです。大会後のスピーチで私はこう言いました。「サーフィンの魅力を広く伝え、サーファーの地位を皆の努力で向上させていこう。いつの日か、世界のトップ選手が日本の海でサーフィンを楽しむような環境をつくろう」と。
 あれから10余年、業界全体の努力もあり、世界で初となるオリンピック競技としてのサーフィン大会が日本で行われました。危険視されたあの日本の海で。
 オリンピックで活躍した日本選手たちのおかげで、今ではサーフィンやスケートボードなどの競技が人気となりました。かつてのサッカーやバスケットボールのように、メジャースポーツに成長するには長い時間がかかるものです。もしかしたら、私たちの投じた応援という一石が、サーフィン業界の成長に少しでも役立っていたらと思うと嬉しくなります。
 大切なのはここからです。動き出したものをそのままにせず、更なる発展のために真剣に育んでいかなければならない。私たちは可能な限りサーフィン業界を応援していく気概です。目指すは、①アジアにおける日本サーフィンの存在価値の向上と、それを起点に太平洋へと広げていくこと。②サーフィン産業の発展、サーファーや関連する人たちが生活できるような仕組みづくりのお手伝い。③子どもたちを含む日本全体にサーフィンのすそ野を広げ、皆で日本の海を守るという流れを見出すこと。
 正直、サーフィンの応援のキッカケは縁でした。さわかみ投信は、さわかみグループとして縁を頼りに今後もその他スポーツや文化、芸術、何より企業や産業を応援していきます。そして応援とは、単に応援することにとどまりません。相手と一緒に考え、共に歩む・・・そこに頑張って未来を明るくしようと努力する人がいるなら、私たちは応援という想いを乗せて投資を行う。その先のゆたかさを願い、現在の不納得で行動する。つまり、サーフィンの応援は長期投資以外の何物でもないのです。

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 2021年実施の東京オリンピックサーフィン競技で五十嵐選手の銀メダル、都築選手の銅メダルに心震えました。30年前に留学先のハワイで趣味程度に波乗りしていましたが、世界の選手層は厚く当時は日本選手のメダルは想像もできませんでした。しかし、日本選手の活躍によって多くの方々(国内サーファー人口250万人)が明るい気持ちになり、前向きな消費で経済効果が発生したのではないでしょうか?
 そんな日本のサーフィン文化が危機に陥った時期がありました。東日本大震災後における放射能問題、風評被害などの影響でスポンサーが集まらず、主要大会の存続が難しくなりました。選手だけでなく地元周辺地域の皆さまを含めたサーフィンの文化を応援することが地域経済の活性化に繋がるとの思いから、さわかみグループは日本プロサーフィン連盟を本気で支援させていただいております。前向きで力強い地域経済の活性化への寄与は当社の願いです。
 このような考えに賛同いただいたサーファーのファンド仲間も増えておりましてさわかみファンドの援軍になっていただいております。現実的にプロの賞金だけで生活できる選手はほんの一握りです。将来の経済的な不安を無くしてプロの競技に集中していただくためにも、長期投資の良さをセミナー等を通じてサーフィン関係者の皆さまにお伝えしています。このように当グループの活動はさわかみファンドと繋がっているのです。

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 私も実際、大会のお手伝いをさせていただいていますが、選手の皆さまの見せてくれる迫力ある競技や、大会などの運営準備をしている関係者の方々と触れていく中で、サーフィンは単なるかっこいい競技ではなく、多くの努力と情熱が注がれるスポーツだと感じました。大会開催地でも、地元の方々が観戦に訪れ、町全体が活気づいています。

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 さわかみグループがサーフィンを応援し始めたのは、東日本大震災の影響で人々の海離れが激しかった頃です。その頃、サーファーをはじめ海辺で働く人々が、風評被害にあっていました。自然災害はどうしようもありません。しかし、サーファーの皆さんの生活やサーフィンに対する想いは変わらないはずです。相場に置き換えるならば、大暴落が来ても、私たちの生活を支える企業の営みや想いは変わらないことと同じです。「このように海離れが進み、サーファーの皆さんが苦しんでいるときこそ寄り添うべきではないか」
 そんな想いでさわかみグループとしてプロサーフィンをスポンサーとして応援するようになりました。サーフィンは、今となってはオリンピック競技にもなるほど、業界は右肩上がりの成長をしてきました。その成長をどん底から一緒に歩んできたからこその信頼関係を、サーファーやプロサーフィン協会の皆さんと築くことができています。これこそがまさに長期投資の力です。同じように、これまでITバブルやリーマンショックといった暴落でも、企業に寄り添って成長をともにしてきたのが私たちさわかみファンドなのです。

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