セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』

SEMINAR QA

過当競争のあるセクターになぜ投資するのですか?

2024.08.01 —
60代 男性
5件のコメント
  • #投資運用
  • #商品性格
  • #景気経済

回答者による回答

さわかみファンドの投資先企業の選択については、あくまでも企業そのものを徹底調査します。株価やセクター動向を無視はしませんが、それはあくまでも過去から今までの数字なので参考程度です。それよりも大切なのは、注目する企業の未来像です。社会的意義、成長のシナリオ、独特の利益の創出法、付加価値を生み出す経営のリズムなど、あらゆる角度から担当アナリストが仮説のストーリーを描きます。丁寧に個社の未来像を考察していくと、現在の業態とは違った業態での企業の成長の様子が浮き彫りになってきます。これこそが当社でいうところの「将来の納得、現在の不納得」のさわかみらしい投資アイデアの一つです。このようなリサーチ現場からの思考の積み上げで投資をしますので、ご指摘の点を特に意識はしてはおりません。

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過当競争においても意味のない競争と意味のある競争があると考えます。例えば意味のない競争は、付加価値ではなく製品の値段で勝負する競争です。値下げをするためには当然企業努力が必要ですが、長期的には企業の利益縮小に繋がり、次なる投資や開発に繋がらない可能性があります。つまりジリ貧の世界です。一方、値下げではなくお互いに新しい価値を生み出そうとする競争は、製品の値上げ(利益拡大)や社会変革に繋がり、好循環の生まれる意味のある競争だと考えます。投資家として、たとえそこが過当競争であろうと、将来必要とされる技術や社会課題解決へ向けた、新しい価値を生み出す企業に対しリスクマネーを投じることが必要だと思っています。当然、同セクター間でも将来有望となる企業を厳選しておりますのでご安心ください。

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過当競争かどうかは結果論であり、その結果に至るまでの議論の中で、私たちは企業を本当に応援したいと思えるかの視点をもって調査・投資をしております。例えば今後相場全体が大きく下げた際、どのセクターも関係なく下げを食らうことになるでしょう。今の株価が高いのか安いのかわからなく、著名投資家やプロ投資家でも平然と予想を外すように、結局のところセクターの動きやチャートの先行きを当てることはほぼ不可能です。そのような中でも実体経済に寄り添った、人々の生活になくてはならない企業というものは、どのようなマーケットの局面においても人々から求められ、多くの投資家の目にも魅力的に見えるものです。

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私たちが投資先企業を選択するときに重視する点は①社会的意義②独自利益創出法③成長ストーリーの3つです。そしていつも心にあるのが外部環境変化と内部Seedsと時間軸。今は過当競争で厳しい環境に置かれているが、これが変わればセクター全体が成長する、これが育てば企業の売上や利益が拡大する。セクターであれ、企業であれ、今がピカピカである必要はなく、将来どれだけ光を放つことができるのか。輝く将来が見えているから、逆風下のセクターにも企業にも投資しています。

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健全な企業であれば、その企業の取り巻く環境に順応し利益を確保できるように体質を変化させていくことが考えられます。過当競争にあるセクターで鍛えられた企業体質は強靭になり、最終的に生き残った企業はそのセクターで高いシェアを占めるようになるでしょう。まさに企業価値の高まりを伴いながら。

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