セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』
SEMINAR QA
トランプ氏が再選し株式市場が沸いています。しかし世界は分断される方向…この先どうなるのでしょうか?
- #投資運用
- #景気経済
回答者による回答
「この先どうなるのでしょうか?」と予測するのは、確かに難しいものです。輸入品への関税引き上げが世界に混乱をもたらす可能性もあれば、戦争を迅速に終結させ、世界に平和(Peace)をもたらす可能性もあります。これに伴い、為替や株価が大きく変動することが予想されます。でも、トランプ大統領の任期は4年。その先には、また新たな時代がやってきます。このような不確実性の中だからこそ、「長期投資」の視点が重要です。未来の人類社会にとって必要不可欠な企業は、長期的にはその価値が確実に高まっていくことでしょう。こうした企業に丁寧に投資し、その成長をじっくりと待つことこそが、長期投資の真髄です。むしろ、政治的な混乱や相場の動揺によって、価値ある企業を割安で手に入れるチャンスが訪れるかもしれないじゃないですか。それがまさに、長期投資の醍醐味と言えるのではないでしょうか。トランプ大統領の政策に翻弄される必要はありません。長期投資の視点を持つ限り、未来は恐るるに足らず!
大統領選以降、米国株式市場は一国の株高状態となっています。不確実性が消えたことで投資家がポジションを取り始めた一方、関税などの影響を受けるセクターへの資金流入は限定的です。世界は再びトランプ政権の政策に振り回され、企業もサプライチェーンの分断に対応を迫られる状況にあります。こうした環境下、私は「わからないこと」にとらわれるよりも、「わかること」に焦点を当てて調査を進めたいと考えています。企業は外部環境の変化に適応し、生き残ろうとする生き物です。その底力こそが、私たちが注目すべきポイントではないでしょうか。個々の企業の事業や強みを丁寧に分析し、応援することが、私たち長期投資家に求められる役割だと考えています。
それほど心配する必要はないですよ。我々は長期目線で投資を行っており、企業の将来性を徹底的に議論し選び抜いています。トランプ氏の再選による世界の分断、インフレ時代、今後起こりうるであろう市場の暴落など、どのような状況でも生き残る企業には共通点があります。それは、生活者に必要とされているかどうかです。世界の分断が進む世の中でも、企業は生き続けています。生き残る企業を見極めるには、財務基盤、その時々の経営判断、製品の技術優位性、グローバルな販売網など、様々な角度から企業を見ることが必要です。私たち長期投資家は、それらを一社一社丁寧に調査し、さわかみファンドに組み入れています。今後、混乱する世の中が訪れたとしても、ITバブルやリーマンショックの時のように皆さまと共に市場の荒波を乗り越えていけると考えております。
以前、工場で野菜を育てるビジネスを軌道に乗せたある起業家の方に「あなたの夢はなんですか」とお聞きしたことがあります。答えは「100億人を食わせる」。分断や紛争を越えて、2050年には100億に到達すると言われている世界人口の食を支えるのが志だと仰っていました。それを聞いた時、こんな社長や企業が世界に増えたら、今私たちが悩んでいるあらゆることが解決していくんじゃないかと希望を持ったことを覚えています。いつの時代も不安要素は必ず付きまとうものですが、何があっても人々の生活が消えて無くなるわけではありません。危機の中だからこそ、世界には希望を描く人たちが必要です。金融は特にリスクに敏感にならざるを得ないものですが、それでもやはり事業を通じて世界の未来ビジョンを打ち立てようとする企業があるなんて、なんだか励まされませんか。私たちさわかみファンドが目指すのは、そんな企業の志を支え、意志あるお金の循環を生み出して社会を変えていく投資です。長期投資とはそういうものだと思っています。私たちの手で変えていける未来に力の限り一石を投じよう、そんな投資家であろう。そう考える人たちの集団が、このさわかみファンドであれたらいいなと思っています。
2024年のはじめ、今年の選挙はこれまでとは違い、うまくいかないかもしれないとセミナーで言ってきました…が、この結果を予想できた人はそういないのではないでしょうか? 先進国の与党大敗とトランプ氏圧勝で終えた波乱の選挙イヤーでしたが、株式市場の反応は意外にも良好です。(12/3時点で日経平均株価は年初来から約+18%)国内外の政治に不安要素は多いものの、政治と経済は同一にあらず。たとえ政治で世界が分断されたとしても、国々を結ぶ企業・そして生活者の活動が止まることはありません。株式市場の上昇に連動し、企業や私たち生活者の実体経済が追いつくようになれば、安心できる社会が待っているでしょう! いかなる状況下でも、消費を通じて経済にお金という名のガソリンを投じていき、一緒に実体経済のエンジンをかけ続けていきましょう。
自国ファーストの保守姿勢の国(リーダー)がただでさえ増えているところに、トランプ氏当選で更にその保守姿勢が勢いを増しますね。「世界大戦前の状況に似てきた」なんて記事も見ましたから、私もなんか嫌だなって気持ちにもなりました。ですが落ち着いて考えてみると世の中は必ず過去の韻を踏むというわけでもなく、また今後の世界情勢やマーケットがどうなっていくか、う~ん、正直分かりません。ですが、どのような変化や混乱があっても結局我々は生活をしていかなければならない。ですから私は「どうなるかなんて分からないのであれば、どうなっても安心して頼れる資産形成をしておこう」と考えています。そういった保全の考えも長期投資の考えの一環なのではないかと思っております。
「どうなるか」ではなく、「どうしたいか」が重要です。投資家にとって世界の動向は、当たり前にとても気になることですよね。ですが、ファンド仲間の皆さまはただの投資家ではなく、「長期投資家」です。私たちは同じ船に乗る仲間ですから、目先のニュースに惑わされることなく、いつも通りどっしりと構えて、一緒に日本企業を応援しませんか? 私たちが目指す未来は、長期投資で世の中をおもしろくすること、そしてかっこいいお金の使い方ができる大人を増やしていくことです。その未来のために必要なことは、トランプ氏の再選や世界経済を気にすることではなく、どんな未来を創造したいかを考え、行動することです。未来に不安があるのなら、その不安を一緒に解消していきましょう。
世界が揺れ動く今だからこそ、私たちさわかみ投信が大切にしてきたことがより輝きを増します。目先の株価の上下や政治の変化に踊らされず、「持続的に成長する企業」を信じることこそが私たちの変わらぬ信念です。トランプ氏再選で沸く株式市場、深まる世界の分断など気にかけてしまうこともあるかもしれません。しかし、真に価値ある企業は、どんな時代も、どんな状況も乗り越えていきます。私たちは、日本の優良な中小企業に、揺るぎない信頼を置いています。彼らの技術力、創造性、そして社会への貢献、それこそが、本当の投資の力なのです。短期の変動に惑わされず、長期の成長を信じる。これがさわかみ投信の揺るぎない投資哲学です。